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ピサネロ ピサネロPisanello, Antonio

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピサネロ
Pisanello, Antonio

[生]1395頃.ピサ
[没]1455頃
イタリアの画家でメダル彫刻家。本名は Antonio Pisanoでピサ人の父とベロナ人の母との間に生れた。ベロナで成長し,同地の画家 S.ツェビオに師事して,北方的リアリズムを身につけた。ベネチアで G.ファブリアーノの助手となり,パラッツォ・ドゥカーレの壁画制作に従事。その後もマントバ (1424) ,ローマ (31~33) ,ベロナなどでファブリアーノと共働している。さらにマントバとミラノ (40) ,ベネチア,フェララ,リミニ,パビア,ナポリなどイタリア各地で活躍し,壁画,板絵,メダルなど多彩な制作活動をみせた。彼の画風は,当時流行の国際ゴシック様式から強い影響を受けているが,しかしそこから洗練されたきめ細かい感覚と,たゆまない写実探究から培われた確かな描写力とがうまく結合しており,独自の様式を築き上げている。そして,『聖告』 (22~26,ベロナ,サン・フェルモ聖堂) や『聖ゲオルギウス伝説』 (38頃,ベロナ,サンタナスタジア聖堂) の各壁画,『聖エウスタキウス』 (ロンドン,ナショナル・ギャラリー) ,『リオネロ・デステの肖像』 (41/4,ベルガモ,アカデミア・カラーラ) ,『ジネブラ・デステの肖像』 (ルーブル美術館) など,すぐれた作品を残した。また,精緻な観察による動物素描画を多く残し,メダル制作者としても傑出していた。

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デジタル大辞泉の解説

ピサネロ(Antonio Pisanello)

[1395ころ~1455ころ]イタリアの画家。洗練された描線による装飾的構図の作品を描いた。メダル彫刻家としても著名。ピサネルロ。ピサネッロ

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百科事典マイペディアの解説

ピサネロ

イタリア初期ルネサンスの画家。本名アントニオピサーノAntonio Pisano。ピサ生れ。ミニアチュール風の細密描写にすぐれ,特に背景などに好んで用いた動植物の描写に迫真性がある。
→関連項目ウッチェロメダル

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世界大百科事典 第2版の解説

ピサネロ【Pisanello】

?‐1455ころ
イタリアの画家,メダル作家。本名アントニオ・ピサーノAntonio Pisano。1395年以前にピサに生まれ,幼いときに母の生地ベローナに移り,おそらく同地でステファノ・ダ・ゼビオStefano da Zevio(1374ころ‐?)について修業したものと思われるが,初期の作品にはアルティキエロAltichieroの影響も看取される。1415‐22年ベネチアに招かれ,パラッツォ・ドゥカーレでジェンティーレ・ダ・ファブリアーノが着手した連作壁画の制作を引き継いだ(作品は現存せず)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ピサネロ
ぴさねろ

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世界大百科事典内のピサネロの言及

【国際ゴシック様式】より

…このような様式化によって全般的に夢幻的雰囲気をただよわせる一方,挿話的描写を克明に盛りこみ,動植物から季節感(たとえば雪の表現)にいたるまで自然観照に基づく写実が細部に示されているのが,国際ゴシック様式の第2の特色である。この種の自然描写は,北イタリアの画家デ・グラッシGiovannino de’ Grassi(?‐1398ころ)やピサネロなどの残した写生帳や学術・実用書の挿絵に典型的にみられる。これは,イタリア,ネーデルラント,ドイツの都市で経済力を得,教会,王侯と並んで芸術のパトロンとして成長した富裕な市民層の日常感覚の反映を示すものといえる。…

【メダル】より

…中世のメダルは素朴な図様で,肉付けも簡単なものであった。 ルネサンスにはいってメダルは新たな発展を遂げ,15世紀イタリアのピサネロはメダルの形式を完成した。代表的なものに,東西両教会の統一を企てたビザンティン帝国パライオロゴス朝のヨハネス8世が1438年東方正教徒20人を従えてローマ教皇エウゲニウス4世のところへきたときの記念として,翌年両教徒の正式会合の光景を表した作がある。…

※「ピサネロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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