ピロ電気(読み)ピロでんき

精選版 日本国語大辞典 「ピロ電気」の意味・読み・例文・類語

ピロ‐でんき【ピロ電気】

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デジタル大辞泉 「ピロ電気」の意味・読み・例文・類語

ピロ‐でんき【ピロ電気】

焦電気

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化学辞典 第2版 「ピロ電気」の解説

ピロ電気
ピロデンキ
pyroelectrocity

焦電気ともいう.一般に結晶体は,外部から電場Eが加わるとそれに比例して分極Pが現れる.たとえば,電気石のような異極性結晶(イオン結晶),あるいはチタン酸バリウムBaTiO3,ロッシェル塩KNaC4H4O6・4H4O,リン酸二水素カリウムKH2PO4などの強誘電体には,E = 0のときにも分極 P0(自発分極)が存在する.普通,それらは表面に外部から反対電荷がくっついていて,表面電荷は0になっている.しかし,温度を変化させると自発分極 P0 がかわるので,その差にもとづく電荷が表面に現れる.これをピロ電気または焦電気という.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピロ電気」の意味・わかりやすい解説

ピロ電気
ピロでんき
pyroelectricity

固体の温度を変えることにより表面に分極電荷が現れる現象。ピロとはギリシア語で火を意味する。焦電気,パイロ電気ともいう。もともと自発分極をもっているが空気中のイオン吸着などによって中和されていた固体が,温度を変えると結晶の体積変化が起り,電気分極が変化する。このため,変化した分だけの分極電荷が観測される。水晶ロシェル塩など圧電効果を示す結晶にみられる (→圧電気 ) 。

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改訂新版 世界大百科事典 「ピロ電気」の意味・わかりやすい解説

ピロ電気 (ピロでんき)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピロ電気」の意味・わかりやすい解説

ピロ電気
ぴろでんき

パイロ電気

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世界大百科事典(旧版)内のピロ電気の言及

【焦電気】より

…パイロ電気,またはピロ電気ともいう。熱したり冷やしたりすると結晶に電荷が現れる現象。…

※「ピロ電気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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