フェノバルビタール(英語表記)phenobarbital

翻訳|phenobarbital

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フェノバルビタール
phenobarbital

C12H12N2O3ルミナールともいう。バルビツル誘導体系の長時間作用型鎮静催眠剤。エチル化フェニルマロン酸エステルと Na- アルコラートの存在下で尿素と縮合させて合成する。若干苦みのある結晶。水にはわずかに溶け,アルコール,エーテルクロロホルムによく溶ける。抗けいれん作用も強力である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

フェノバルビタール

催眠・鎮静・抗痙攣(けいれん)薬。バルビツール酸誘導体(フェニルエチルバルビツール酸)で,白色の結晶または結晶性粉末,無臭,苦味。催眠作用は持続型。また鎮静薬として悪心(おしん),嘔吐(おうと)などに,抗痙攣薬として癲癇発作などに適用する。連用による慢性中毒では各種精神機能の低下をきたし,服用中,肝・腎機能検査などを定期的に受けることが必要。劇薬。(図)→バルビタール
→関連項目催眠薬

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

フェノバルビタール【phenobarbital】

バルビツール酸系催眠薬の一。白色の結晶性粉末で、無臭、味は苦い。発現が遅く長時間作用するので、催眠薬よりも抗癲癇てんかん薬・鎮静薬として利用される。商標名ルミナール。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェノバルビタール
ふぇのばるびたーる
phenobarbital

長時間作用型のバルビツール酸系化合物。催眠鎮静剤、抗てんかん剤として繁用されている。1912年にドイツのバイエル社から「ルミナール」の商品名で発売された。「ルミナール」の名は現在でもフェノバルビタールの代名詞となっている。白色の結晶または結晶性粉末で、においはなく、味は苦い。抗てんかん剤としてもっとも多く使用されている。劇薬。
 極量は、経口では1回0.25グラム、1日0.5グラム、皮下・筋肉注射では1回0.2グラム、1日0.5グラム。通常、1日0.03~0.2グラムを内服する。原末のほか、10倍散、錠(30ミリグラム含有)、ドライシロップ(10%含有)、エリキシル(0.4%含有)、注射液(1ミリリットル中100ミリグラム含有)、坐剤(ざざい)が市販されている。[幸保文治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のフェノバルビタールの言及

【癲癇】より

… 薬物として癲癇の痙攣発作を抑制するために用いられるのが抗癲癇薬(抗痙攣薬)である。これにはフェノバルビタールおよびその化学構造を一部変えた化合物が用いられる。フェノバルビタールは長時間型バルビツレートで,抗癲癇薬として最初に用いられ,現在でも広く用いられている。…

※「フェノバルビタール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

4低男子

女性が結婚相手に望む理想の男性像の一つ。「4低」は、女性に対して威圧的な態度を取らない「低姿勢」、家事や子育てを分担して妻に依存しない「低依存」、堅実な仕事に就きリストラに遭うリスクが少ない「低リスク...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android