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癲癇 テンカン

4件 の用語解説(癲癇の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

てん‐かん【××癇】

大脳神経細胞が過剰に活動することによって、発作的な痙攣(けいれん)意識障害などを反復する状態。遺伝的素因または外傷・腫瘍(しゅよう)などさまざまな原因によって起こる慢性の脳疾患。突然意識を失って倒れる大発作のほか、瞬間的に意識を失う小発作、急に無意味な動作を始める精神運動発作、頭痛・吐き気などの起こる自律神経発作がみられる。

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百科事典マイペディアの解説

癲癇【てんかん】

慢性脳疾患の一つ。脳の過剰なニューロン発射による発作的に出現する意識障害痙攣(けいれん)を主症状とする疾患(WHOの定義,1973年)。原因不明の真性(特発性)癲癇と,出産時の脳損傷や,脳腫瘍(しゅよう),外傷,動脈硬化等の各種脳疾患などが原因の症状性癲癇に分類される。
→関連項目錯乱失神電気ショック療法脳磁図ひきつけフェノバルビタールメプロバメートめまい朦朧状態

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世界大百科事典 第2版の解説

てんかん【癲癇 epilepsy】

世界保健機関WHOの定義(1973)に準拠すると,癲癇は脳の過剰なニューロン発射に由来する反復性の発作つまり癲癇発作を主徴とする慢性の脳疾患であるが,病因は単一ではない。発熱に伴う痙攣(けいれん)(熱性痙攣),病変が急性進行性の脳炎や脳腫瘍,脳浮腫が進行しつつある急性期の頭部外傷は癲癇とはされず,低血糖,低カルシウム血症尿毒症その他の代謝疾患も癲癇とはされない。これらは原疾患名で呼ばれるが,発作症状自体は癲癇におけると同様の症状を示すので,癲癇発作と呼ばれる。

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大辞林 第三版の解説

てんかん【癲癇】

痙攣けいれん・意識障害などの発作を繰り返す脳の疾患。突然意識を失って倒れ、硬直・手足の痙攣を起こすなど、症状は多様。遺伝的素質によるほか、外傷・脳腫瘍など脳の損傷によっても起こる。

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世界大百科事典内の癲癇の言及

【アウラ】より

…本来は,微風,香り,光輝などを意味するラテン語。精神医学では前兆と訳され,かつては癲癇(てんかん)発作の前ぶれを表す言葉として用いられた。現在では,脳の一部分に局在する癲癇発作(部分発作)そのものと考えられている。…

【アダムズ=ストークス症候群】より

… 主症状は,突然に起こる脱力や意識混濁,失神(軽い場合はめまい)で,客観的な徴候としては,まず顔面,四肢が蒼白となり,次いでチアノーゼを呈し,意識消失,間欠性痙攣がみられる。癲癇(てんかん)との違いは,この時期,脈拍が触れないか,あるいは非常に遅く(通常20以下),不整なことである。血圧は低下し,呼吸も止まり,尿失禁もみられ,数分間続くと瞳孔の対光反射も消失するに至る。…

【欠神】より

…代表的な癲癇(てんかん)発作の一型で,純粋小発作,アブサンスともいわれる。痙攣(けいれん)を伴わず意識が突然消失し,突然回復する。…

【神聖病】より

…古代ギリシア・ローマで広く流布していた癲癇(てんかん)の俗称。とつぜん倒れて全身が痙攣(けいれん)する発作を,当時の呪術的世界観から〈神の意思が働いて生じたもの〉と解釈したのでこの名があり,実際その治療法としては浄(きよ)めや祈禱が幅をきかせていた。…

【精神病】より

…精神の異常ないし病的状態は人類の歴史とともに古い。古代ギリシア・ローマの時代にはすでに,〈神聖病〉と呼ばれた癲癇(てんかん),黒胆汁の過剰によると説明されたメランコリア,狂乱状態を示すマニア,子宮(ヒュステラ)が体内で動き回る婦人病としてのヒステリーなどが知られていた。これらが〈精神病〉という総称のもとに体系化されるのは,精神医学がやっと自立の活動をみせる19世紀になってからで,〈精神病Psychose〉の語も1845年にウィーン大学のフォイヒタースレーベンE.von Feuchterslebenがその著《心の医学の教科書》で初めて使ったとされる。…

【体液】より

… 古代ギリシア・ローマでヒッポクラテスやガレノスらにより取り上げられるのは,粘液phlegm,血液blood,黒胆汁melancholy(black bile),胆汁(黄胆汁choler,yellow bile)という4種の体液であり,これらの平衡と調和を保つことが健康の条件で,ある体液に過剰,不足,移動などが起これば,心身の変調や病態が生じると考えられた。例えば,癲癇(てんかん)の発作は,冷たい粘液が突然脈管内に流れ込んで血液を冷却,停滞させる場合に起こるが,粘液流が多量で濃厚なときには,血液を凝結させるから,直ちに死を招く。しかし,20歳を越すと,脈管には豊富な血液が充満するから,粘液の流入が生じにくく,したがって,発作はまれにしか起こらなくなるとされた(ヒッポクラテス《神聖病論》)。…

【脳波】より


[異常脳波]
 正常にみられない波形の脳波で,脳の病気の診断に応用される。たとえば癲癇(てんかん)の発作時に特徴のある波形が現れる(図5)。10秒前後のあいだ意識が一過性に消失する小発作では,棘波(きよくは)と徐波とが交互に約3Hzの周期で繰り返す。…

【ひきつけ】より

…小児期に起こりやすく,なかでも発熱に伴って起こる熱性痙攣が多い。中枢神経感染症,頭蓋内出血,頭部外傷など一時的なもののほかに,慢性反復性のものとして,癲癇(てんかん),代謝異常や脳腫瘍などによる脳病変,泣入りひきつけ(いわゆる癇の強い子どもが激しく泣いたとき,呼吸が止まり無酸素性痙攣発作を起こすもの)などがある。このほかに薬物中毒(ストリキニーネなど),精神的原因(ヒステリーなど)によるものもある。…

【もうろう状態(朦朧状態)】より

…意識混濁が目立たず,まとまった行動を示すのを分別朦朧状態besonnener Dämmerzustandといい,突然遠方に行ってしまい行方不明になるのを失踪fugueという。朦朧状態は癲癇(てんかん),ヒステリー,アルコールの病的酩酊(めいてい),脳の器質的疾患などでみられる。 癲癇では複雑部分発作(精神運動発作自動症)のほか,癲癇挿間症としての小発作重積状態ictal stupor(spike wave stuporともいう),発作後朦朧状態,生産性精神病的朦朧状態や不機嫌症にみられる。…

※「癲癇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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