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フォーディズム フォーディズムFordism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フォーディズム
Fordism

フォード自動車会社の創業者 H.フォードが提唱し,自ら実行に移した経営思想。製品を通じた社会への貢献,従業員には高賃金,顧客には低価格,収益の社内留保による投資を目標にしたもの。この思想が単一車種の大量生産による自動車の低価格化を支えたが,後に限界が明らかになった。

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大辞林 第三版の解説

フォーディズム【Fordism】

H =フォードが、大衆車の大量生産・販売を行うにあたって確立した経営理念。企業活動を社会への奉仕ととらえ、消費者には良質の製品を低価格で提供し、労働者には可能な限り高賃金を支払い、利潤は企業に内部留保し、外部資本家による経営の支配を避けるべきとした。 → フォード-システム
大量生産、大量消費による高成長の経済体制。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フォーディズム
ふぉーでぃずむ
Fordism

アメリカの実業家ヘンリー・フォードの経営理念。その考え方は彼の著書『My life and work』(私の生涯と仕事)のなかで、次のように説かれている。〔1〕将来の失敗に対する恐怖や過去にとらわれないこと、〔2〕競争に意を用いないこと、〔3〕奉仕を利潤に先行させること、〔4〕製造するということは、安く買って高く売ることではない。材料を適正価格で買い入れ、できるだけ少ない費用で製品化して、需要者に売ることが製造の過程である。
 フォーディズムを実践するための方式をフォードシステムとよぶ。すなわち、「低価格・高賃金」を実現するために、〔1〕生産の標準化、〔2〕流れ作業方式(コンベヤー・システム)の採用などによって、生産管理の合理化を図る。一般には、コンベヤーによる流れ作業方式をフォードシステムの代表的なものとしている。[玄 光男]

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