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フナムシ フナムシLigia exotica; sea slater

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フナムシ
Ligia exotica; sea slater

軟甲綱等脚目フナムシ科 Ligiidae。扁平な小判形で,体長 4.5cmに達する。頭部,8胸節,6腹節よりなり,頭部にある一対の大きな複眼と長い第2触角,腹部末端にある尾肢が目立つ。脱皮は第4胸節,第5胸節の間を境として前後 2回に分けて行なう。雌は胸部に形成される哺育嚢内に産卵する。孵化した幼体は成体に近い形になって出てくる。釣餌のほか生物学の実験材料にも用いられる。インド西太平洋全域,北アメリカ両岸に分布し,海岸の高潮線以上の岩場で陸上生活をする。フナムシ科にはヒメフナムシ Ligidium japonicum のように山地の枯れ葉の下などの湿地にすむ種もある。(→甲殻類節足動物等脚類軟甲類

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百科事典マイペディアの解説

フナムシ

等脚目フナムシ科の甲殻類。体長3〜4cm。体は長楕円形で,触角と尾肢が長い。色は暗青〜茶褐色。北海道南部〜九州,中国,北アメリカ両岸に分布し,潮上帯岩礁などに群生する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フナムシ
ふなむし / 船虫
sea slater
[学]Ligia exotica

節足動物門甲殻綱等脚(とうきゃく)目フナムシ科の1種。本州以南の西太平洋、インド洋の沿岸各地にごく普通にみられる。アメリカの東西両岸にもすむが、船とともに広まった可能性が大きい。岩礁の高潮帯より上の岩石の間や割れ目などに群れをなしてすむ完全な陸上生活者である。餌(えさ)を求めて歩き回るが、ときには干し魚などを食い荒らしたり、糞(ふん)で汚したりする一方、釣り人には餌として重宝がられる。扁平(へんぺい)な小判形で、体長4センチメートル内外。頭部の1対の大きな複眼、長い第2触角、長い尾叉(びさ)が目だつ。脱皮は第4、第5胸節の間を境として前後2回に分けて行われる。近縁種のヒメフナムシLigidium japonicumは、山地の枯れ葉や朽ち木の下など湿気の多い場所にすむ。[武田正倫]

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