ブルテリア(読み)ぶるてりあ(英語表記)bull terrier

デジタル大辞泉 「ブルテリア」の意味・読み・例文・類語

ブルテリア(bullterrier)

犬の一品種英国原産ブルドッグと19世紀末まで存在していたテリアとの交配種。体は中形、短毛

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ブルテリア」の意味・読み・例文・類語

ブルテリア

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] bullterrier ) 犬の一品種。イギリス原産。体高約五〇センチメートル。ブルドッグとテリアの交雑によってつくられた品種で、容姿後者に、性質前者に近い。体毛は短く、白、白と褐色ぶちなど。もともとは闘犬で、いまは番犬愛玩犬とする。
    1. [初出の実例]「七八年前ブルテリヤを飼ってゐた」(出典:話の屑籠〈菊池寛〉昭和九年(1934)一月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブルテリア」の意味・わかりやすい解説

ブルテリア
ぶるてりあ
bull terrier

イギリスで作出された闘犬の1種。18世紀の中ごろはイギリスでイヌ牡牛(おうし)を戦わせるブルペインティングが盛んに行われており、それに用いる闘争性の高いイヌがつくり出されていた。ブルテリアはこうしたブルペインティング用のイヌにオールドイングリッシュホワイトテリアを交配して作出されたものである。作出・固定化の途中でダルメシアンとも交配された。当初は毛色もさまざまであったが、やがて白色に統一され、犬界の拳闘士とか白い騎士と称される勇敢で活動的な犬種となった。ブルテリアは均整がとれた筋骨たくましい中形犬で、体高は53~56センチメートル、体重は24~28キログラムほどである。体毛は短く滑らかで、毛色は白色のほか虎毛や黒、赤褐色などの有色と白などがある。頭部は卵型のとても特徴のあるもので、側面からみるとストップ(くぼみ)がなく、頭頂部から鼻先にかけてなだらかにカーブしていて、三角形の小さくくぼんだ目が斜めに位置している。耳は以前は断耳したが、今は自然な立ち耳である。ブルテリアにはこのほか体重が11.25キログラム以下のミニチュアブルテリアがあり、イギリスで1943年に公認されているが、飼育数はきわめて少ない。

[増井光子]

『アメリカン・ケンネル・クラブ編『犬の辞典――AKC公認全犬種標準書』(1995・ディーエイチシー)』『ブルース・フォーグル著、福山英也監修『犬種大図鑑』(1996・ペットライフ社)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

犬&猫:ペットの品種がわかる事典 「ブルテリア」の解説

ブル・テリア【Bull Terrier】

イギリス原産の中型犬。闘犬用にブルドッグテリア種を交配させて作られた。闘犬禁止後は獰猛さも改良されたが、闘争心は強いままである。JKCでは、第3グループ(テリア)に分類する。

出典 講談社犬&猫:ペットの品種がわかる事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android