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ブルートレイン ブルートレイン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブルートレイン
ブルートレイン

JRの長距離寝台列車・夜行特急列車の愛称。電気またはディーゼル機関車に牽引される客車の車体が青色で塗装されたことからこう呼ばれる。1958年,「あさかぜ」が初めて寝台特急列車用の 20系客車を使用して東京―下関で運行され,「ブルートレインの元祖」といわれる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

ブルートレイン

青い塗装の客車を機関車がけん引する寝台専用列車の愛称。2009年3月のJRダイヤ改正でブルートレイン「富士」「はやぶさ」の廃止が決まった。東京と九州を結ぶ唯一の寝台特急として、中高年の旅行客や鉄道マニアの間で人気が高かったが、利用客の減少、客車の老朽化や要員配置の問題などからついに引退することになった。
 ブルートレインの愛称は、1958(昭和33)年に「あさかぜ」に投入された新型客車「20系」に端を発する。車体を濃いブルーで塗装し、アイボリーラインをまとった斬新なデザインが人気を呼び、いつしか「ブルートレイン」と呼ばれるようになった。それまでの国鉄車両にはない冷暖房完備、食堂車やA個室寝台を連結した豪華な設備から、“走るホテル”ともうたわれ人々のあこがれの的でもあった。豪華列車として人気の高い「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」や電車タイプの「サンライズ」は「ブルートレイン」とは呼ばない。
 「あさかぜ」の誕生を契機に、その後「さくら」「はやぶさ」「みずほ」「富士」といった、20系客車のブルートレインが続々と生まれる。高度経済成長とともに夜行寝台の需要はますます増えていく。車両の開発も進み、14系、24系といった新型車両が投入されていった。71(昭和46)年に登場した14系14形はB寝台の寝台幅をそれまでの52センチから70センチに広げ、居住性を高めた。74年に登場した24系25形は開放式B寝台が2段化され、居住性、快適性がさらに高まった。78年にはその派生型として14系15形が登場する。
 70年代に一大ブームを巻き起こしたブルートレインだが、新幹線の開通や航空網の整備、高速夜行バスの台頭などにより、その活躍の場はだんだん狭まっていく。巨額の赤字に悩まされていた当時の国鉄には、これらの新しい交通システムに対抗すべく新型車両を開発する余力はなかった。その結果として、利用者のブルートレイン離れがますます加速されるという悪循環に陥っていった。
 国鉄民営化後にようやくブルートレインもリニューアルされていく。一人用B個室寝台「ソロ」、二人用B寝台個室「デュエット」、シャワー室やロビーカーといった時代の要請にあった車両を登場させたものの、衰退に歯止めはかからなかった。車内での楽しみだった食堂車も、東京発のブルートレインでは93(平成5)年には廃止され、夜行列車の魅力がなくなっていった。
 2009年ダイヤ改正の時点で定期運行されているブルートレインは、上野―札幌間の「北斗星」、上野―青森間の「あけぼの」、上野―金沢間の「北陸」、大阪―青森間の「日本海」だけになってしまった。今後、新幹線網が整備されるのに伴い、ブルートレインはますますその存続が危うくなっている。

(朝日新聞出版 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ブルートレイン

1956年、東京と博多を結んだ「あさかぜ」が元祖。松本清張推理小説「点と線」にも登場し、「走るホテル」と呼ばれた。高度経済成長とともに本数を増やし、75年の山陽新幹線博多開業前には1日20本以上の列車が東京や関西から九州に乗り入れた。しかし、新幹線や飛行帰高速バスの拡充に押され、今年3月、「富士・はやぶさ」(東京―大分・熊本)を最後に九州からは姿を消した。現在は、東北を中心に「北斗星」(上野―札幌)、「日本海」(大阪―青森)など4本が残るが、車両の耐用年数が近づいている。

(2009-11-21 朝日新聞 夕刊 1総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

ブルー‐トレイン

《〈和〉blue+train》車体を青色に塗ったJRの夜行寝台特急の愛称。ブルトレ
[補説]昭和33年(1958)、東京・博多間を結ぶ「あさかぜ」に初めて用いられた。昭和50年代にはブームともなったが、他の交通機関の発達などにより利用者が減少。平成27年(2015)8月、上野・札幌間を結ぶ「北斗星」の運転終了により全廃された。

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知恵蔵miniの解説

ブルートレイン

JRグループ各社が運行する長距離寝台列車・夜行特急列車の愛称。青い車体に白・金・銀のラインが入っている鉄道車両が用いられているため、この愛称がついた。固定編成の専用寝台客車、食堂車などを備え、ディーゼル機関車ないしは電気機関車がこれらの車両を牽引している。1956年に旧国鉄が東京駅-博多駅間で運行を開始した「あさかぜ」がその始まりとされる。1970年代にはブルートレイン・ブームが起こり、鉄道ファンの間で人気を博した。90年代には東北・上越新幹線の開業など、各地での地方新幹線開業のため、存在価値を失ったこともあり、ブルートレイン運行は徐々に廃止されていった。14年12月5日、定期運行を行っている最後のブルートレインである「北斗星」が15年春のダイヤ改正で廃止されることが報道された。これにより、臨時運行以外のブルートレインは全廃されることとなる。

(2014-12-8)

出典|(株)朝日新聞出版発行
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブルートレイン
ぶるーとれいん
blue train

濃い青色に車体を塗った寝台特急列車の愛称。
 本来のブルートレインはフランスのワゴンリー社所有の豪華寝台列車が最初であるが、現存していない。1945年、南アフリカ連邦(現、南アフリカ共和国)はケープ・タウン―プレトリア間に超豪華寝台列車の運転を始め、車体をブルーに塗装して列車名もブルートレインと称した。この列車は、乗り心地がよく、寝室の設備、食堂のメニューなども、旅行案内書としてもっとも権威のある『ミシュラン・ガイド』で最上級に格付けされるホテルに相当する格調があるとされ、この列車に乗るために客が世界中から訪れるほど有名になっている。客車は南アフリカ共和国のユニオン・キャリッジ(現、CTE)社製であるが、装置・部品は世界各国の粋を集め、日本からも住友金属工業(現、新日鉄住金)製の空気ばねが採用されて乗り心地のよさに一役買っている。2016年時点での編成客車は3代目で、今日の鉄道技術の最高水準としての機能を誇る世界の代表的な寝台列車である。
 日本のブルートレインは1958年(昭和33)10月1日、東京―博多(はかた)間の特急「あさかぜ」が最初である。南アフリカ共和国のブルートレインには及ばないが、長距離寝台特急列車として高い水準に達していた。1970年代から夜行長距離列車の削減が行われ、2005年(平成17)には「あさかぜ」(東京―下関(しものせき))、「さくら」(東京―長崎)、「彗星(すいせい)」(京都―南宮崎)が、2006年には「出雲(いずも)」(東京―出雲市)が、2008年には「なは」(京都―熊本)、「あかつき」(京都―長崎)が、2009年には「富士」(東京―大分)、「はやぶさ」(東京―熊本)が、2014年には「あけぼの」(上野―秋田―青森)が、2015年には「北斗星」(上野―札幌)が廃止された。
 これらのほか、「トワイライトエクスプレス」(大阪―札幌)および「カシオペア」(上野―札幌)も、1988年3月の青函(せいかん)トンネル開業以降に、機関車牽引(けんいん)の客車列車として登場した夜行列車サービスであった。いずれも個室寝台と食堂車等の豪華設備が売り物であり、列車に乗ること自体を商品化した。カシオペアは2016年3月に定期運行を終了し、その後はクルーズトレインとして臨時に運行されている。これらの夜行列車や、2013年10月から運行している観光寝台列車「ななつ星 in 九州」、2016年時点で計画中の電車方式の豪華観光寝台列車は、その塗色がブルーではないので、もはやブルートレインとよぶことはむずかしいといえよう。[西尾源太郎・佐藤芳彦]

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世界大百科事典内のブルートレインの言及

【客車】より

…この客車は設備面においても,複層ガラスによる固定窓方式,ユニットクーラーによる冷房装置,空気ばね台車などを装備した画期的なものであった。さらに57年には東京~九州間の長距離寝台特急専用の寝台車が登場,その車体の色からブルートレインの名で親しまれ,使用する客車は変わったものの現在に至っている。このように第2次世界大戦後も客車の改良,新造が行われているが,全体的には旅客輸送は機関車に牽引される客車よりディーゼルカーや電車を利用する方式に転換されつつある。…

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