プテリン(英語表記)pterin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

プテリン
pterin

プテリジン C6H4N4 の2-アミノ-4-ヒドロキシ誘導体の総称。天然には青色ケイ光を出すイソキサント系 (7-オキシ誘導体,イソキサントプテリン,イクチオプテリンなど) ,黄緑色ケイ光を出すキサント系 (6-オキシ誘導体,キサントプテリンなど) の誘導体がチョウの羽や魚の鱗などに存在する。細菌にも葉酸誘導体として発見されている。プテリジンは4,5-ジアミノピリミジンとグリオキサールとを縮合して合成される。ベンゼンから淡黄色結晶を得る。ヒトに対しては葉酸の拮抗物質として毒性を示す。

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百科事典マイペディアの解説

プテリン

2−アミノ−4−ヒドロキシプテリジンC6H5N5Oまたはその誘導体の通称。いろいろな側鎖がつくと,青色蛍光を発するイソキサント系(イソキサントプテリン,イクチオプテリンなど)や黄緑色蛍光を発するキサント系(キサントプテリンなど)の誘導体になり,チョウの羽,魚鱗から得られている。葉酸も一種のプテリン誘導体といえる。

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世界大百科事典 第2版の解説

プテリン【pterin】

チョウの翅(ギリシア語でpteron)などから得られる有機化合物で,補酵素の一つである葉酸やビオプテリンの分解物。淡黄色の小さな結晶で,分子式はC6H5N5O。融点は高く,300℃。エーテル,アルコールに不溶であるが,アルカリ,酸に可溶。その水溶液は特有の強い蛍光を発する。その誘導体を有するチョウの翅やカイコの幼虫などが,紫外線で青紫色に光るのはそのためである。化学的には2‐アミノ‐4‐ヒドロキシプテリジンの通称名で,上の5位と6位に,表のような側鎖がつくと種々の化合物が得られる。

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