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ヘイウッド Heywood, John

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘイウッド
Heywood, John

[生]1497頃.ロンドン?
[没]1580頃.マリン
イギリスの劇作家。トマス・モアの姻戚。メアリー女王の愛顧を受け,エリザベス女王の即位とともに引退。中世道徳劇とエリザベス朝喜劇をつなぐインタールード (幕間狂言) の作者。代表作は『4人のP』 The Playe Called the Foure P. P. (1520頃) 。これは,Palmer (聖地巡礼者) ,Pardoner (免罪符売り) ,Potycary (薬売り) ,Pedler (行商人) の4人が嘘比べをして,Palmerが勝つという皮肉な筋立て。

ヘイウッド
Heywood, Thomas

[生]1574頃.リンカンシャー
[没]1641.8.16. ロンドン
イギリスの劇作家。ケンブリッジ大学に学んだといわれるが,ロンドンに出て興行師ヘンズロー雇いの職人作家の一人となり,のち海軍大臣一座の役者になった。合作を含めて 220編の芝居を書いたと主張しているが,現存するのは 24編。家庭悲劇やロマンチックな喜劇を得意とし,『親切で殺された女』A Woman Killed with Kindness (1603) が代表作。ほかに,散文『俳優の弁護』 An Apology for Actors (12) も有名。

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百科事典マイペディアの解説

ヘイウッド

英国の劇作家,俳優。《親切ずくで殺された女》(1603年)をはじめとする家庭劇本領

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘイウッド
へいうっど
Thomas Heywood
(1573―1641)

イギリスの劇作家。伝記的詳細は不明だが、リンカーンシャーの牧師の息子に生まれ、ケンブリッジ大学に在学したと推測される。1596年ごろロンドンで作家兼俳優として生活、俳優は1619年まで続けた。220編余の戯曲を物したと公言しているが、現存するものは二十数編にすぎない。作品はあらゆるジャンルにわたるが、多くは中産階級的モラルとセンチメントを反映している。代表作は「家庭悲劇」の傑作『優しさで殺された女』(1603)。ほかに荒唐無稽(むけい)なロマンス劇『ロンドンの4人の徒弟』(1592?)、酒場の看板娘の波瀾(はらん)万丈のロマンスを描く二部作『麗しき西の乙女』(1610?、30?)、古典神話に材をとる『黄金時代』に始まり『鉄時代』で終わる五連作(1611?~13)など。劇作以外にも、ロンドン市長就任祝賀ページェント、翻訳、詩、時事批評と幅広い活動を続けた。ロンドンの聖ジェームズ教会に眠る。[野崎睦美]
『中野里皓史訳『優しさで殺された女』(『エリザベス朝演劇集』所収・1974・筑摩書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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