ヘレスデラフロンテラ(その他表記)Jérez de la Frontera

デジタル大辞泉 「ヘレスデラフロンテラ」の意味・読み・例文・類語

ヘレス‐デ‐ラ‐フロンテラ(Jerez de la Frontera)

ヘレス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ヘレスデラフロンテラ」の意味・わかりやすい解説

ヘレス・デ・ラ・フロンテラ
Jérez de la Frontera

スペイン南部,カディス県中央に位置する都市人口19万6275(2005)。ヘレスは優秀な品質のブドウ酒の生産地として知られ,この地名が転じてシェリー酒語源となった。ヘレス平野はブドウ栽培に適し,ローマ時代からブドウ酒作りが行われていた。17世紀半ばカベサ・デ・アランダがボデガ(酒倉)を設け,ブドウ酒作りを企業化した。18世紀後半から海外での需要が急速に高まり,スイス人ペドロ・ドメック,フランス人オーリー,アイルランド人パトリック・ガルベイとともにカディスの商人ゴンサレス・アンヘルがヘレスのブドウ酒産業の創成期を築いた。彼らの名はシェリー酒の銘柄となった。現在,ヘレスの酒倉には100万の酒樽があり,1972年には1億2500万lという最高の輸出量を記録した。ヘレス平野はブドウ栽培のほかにコルクサトウキビを産し,カディス県の穀倉でもある。牧畜も盛んで,特に良種の馬とスペインの国技である闘牛用の牛の飼育は重要である。毎年春に馬の祭りが開催される。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ヘレスデラフロンテラ」の意味・わかりやすい解説

ヘレス・デ・ラ・フロンテラ

スペイン南部,アンダルシア地方カディス県の商工業都市。カディスの北東約20kmにあり,シェリー酒の産地で知られる。シェリーの名はこの町の旧名セレスXerezに由来する。良馬と闘牛用の牛の牧畜でも知られる。21万1784人(2011)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘレスデラフロンテラ」の意味・わかりやすい解説

ヘレスデラフロンテラ
Jerez de la Frontera

スペイン南部,アンダルシア州西部,カディス県の都市。県都カディスの北東約 20kmに位置する。町はカルタゴ,ローマ,ムーア人支配ののち,1264年カスティリア王国により再征服された。 11世紀のムーア人の宮殿,ゴシック様式の聖堂など歴史的建築物がある。主産物はシェリー酒。名馬の産地でもある。人口 18万 2939 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android