国技(読み)コクギ

大辞林 第三版の解説

こくぎ【国技】

その国に古くから伝わり、その国を代表する競技。日本の相撲など。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国技
こくぎ

一つの国の特有な武術、または趣味を発揮した技能、芸能のことで、日本では相撲(すもう)をさしていう。しかし近年の日本野球でも「野球を不朽の国技」とすることが野球協約にうたわれているが、野球ファンにもその趣旨は普及していない。日本において「国技」の初出は、江戸時代の化政(かせい)期(1804~30)に隆盛をみた囲碁を武士階級が国技と称したことがある。1909年(明治42)6月、東京・本所両国の回向院(えこういん)境内に相撲常設館が完成した。当時常陸山(ひたちやま)・梅ヶ谷(うめがたに)の両横綱が並び立ち、大相撲は黄金時代の隆盛を迎え、江戸時代からの掛け小屋から、雨天でも興行できるようになった。この開館式の式辞文中に「相撲は日本の国技」とあって、常設館が「国技館」と命名された。以後、相撲は国技という名称でよばれ、『国技』という相撲専門誌も刊行された。
 いま世界各国で国民的競技national sportsの名称でいわれているスポーツは各種ある。アメリカのフットボールと野球、トルコのレスリング、イギリスのサッカー、クリケット、モンゴル(蒙古(もうこ))のモンゴル相撲、スウェーデンの体操と徒歩競技、ブラジルやスペインのサッカーなどがあげられよう。しかし、これらが国技といいうるかは明確でない。古代インドでは、格闘技が盛んであったため、一地方では「力士(りきし)国」と称したことが釈迦(しゃか)伝の経本に出ている。古代エジプトでも、水泳が国民各層に広く行われた時代があった。古代ギリシアもレスリングを市民の体育とした。[池田雅雄]

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