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ベディエ Bédier, (Charles-Marie-) Joseph

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベディエ
Bédier, (Charles-Marie-) Joseph

[生]1864.1.28. パリ
[没]1938. ドローム,ルグランセール
フランスの文学研究者,文献学者。コレージュ・ド・フランス教授。アカデミー・フランセーズ会員 (1920) 。武勲詩やファブリオーなど中世文学の研究に大きな功績を残した。『トリスタンとイズー』の校訂 (1900) ,『叙事伝説』 Les Légendes épiques (4巻,08~21) などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ベディエ【Charles‐Marie‐Joseph Bédier】

1864‐1938
フランスの批評家,中世学者。コレージュ・ド・フランス教授(1903‐36)。厳しい文献学をもととして現在の中世文学研究の基礎を築いた。とくに武勲詩の研究で,民間伝承の集成されたものとして武勲詩をみる説に対して,巡礼の巡る聖地の顕彰のために作られたものとする説をたてたことは名高い。また20世紀前半に盛んであった文学史研究を代表する一人でもある。【福井 芳男】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベディエ
べでぃえ
Joseph Bdier
(1864―1938)

フランスの中世文学者、コレージュ・ド・フランス教授(1903~36)。ガストン・パリスBruno-Paulin-Gaston Paris(1839―1903)に学ぶ。『ファブリオー』(1893)においてこのジャンルのインド起源説を否定し、フランス固有のものであることを立証、同時に起源論の不毛性を指摘。『叙事詩伝説』四巻(1906~13)では、武勲詩の成立における口碑伝説を重視する伝承理論に対して、個性的な詩人の役割を重視する個人主義理論を提唱。さらに『トリスタン物語』の再建についても風土、個人の役割を重視して優れた業績を残し、その現代仏訳は人口に膾炙(かいしゃ)した。彼の理論はその没後、新伝承理論の台頭によって見直しを迫られた。[神澤榮三]

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