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ポプラ ポプラPopulus nigra var. italica; Italian poplar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ポプラ
Populus nigra var. italica; Italian poplar

ヤナギ科の落葉高木。セイヨウハコヤナギともいう。ヨーロッパ原産耐寒性が強く,庭園や並木に栽植される。高さ 30mに達し,幹は直立し,多数の枝も直立するので,草箒を立てたような特異な樹冠を形成する。葉は互生し,光沢のある菱状卵形で,縦方向に左右から扁平な長い柄があるため微風にも揺れて,葉と葉が触れ合う。雌雄異株であるが,普通は雄株だけ知られている。春季,葉に先立って尾状の花穂を垂れる。花弁はなく,おしべの毛が白く,綿状にふくらむ。俗にポプラと呼ぶのはこの1種だけではなく,アメリカヤマナラシ P. nigraやウラジロハコヤナギ P. albaなど,類似の外来種を混同していることもある。日本に自生する同属のものには,ドロノキ,ヤマナラシなどがある。

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デジタル大辞泉の解説

ポプラ(poplar)

ヤナギ科の落葉高木。高さ約20メートル。幹は直立し、枝は短くて垂直方向に伸び、葉は菱状卵形で縁にぎざぎざがある。雌雄異株。北ヨーロッパの原産。街路樹や庭園樹に用いられ、北海道大学にある並木は有名で、明治36年(1903)に植えられたという。広くは同科ヤマナラシ属の樹木をいう。西洋はこやなぎ。

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百科事典マイペディアの解説

ポプラ

ハコヤナギ,セイヨウハコヤナギとも。ヨーロッパ原産といわれるヤナギ科の落葉高木。幹や枝が直立し,樹形竹箒(たけぼうき)を立てたような特異な形となる。葉は互生し,広三角形。

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デジタル大辞泉プラスの解説

ポプラ

株式会社ポプラが展開するコンビニエンスストアチェーン。主な出店地域は中国地方。1974年、広島県広島市に1号店オープン。

ポプラ

日清紡ペーパープロダクツが販売するトイレットペーパーブランド、また、その商品名。再生紙を100%使用。シングル、ダブル2枚重ね、4ロール、12ロール、18ロール、24ロール入りがある。ブランドはほかに、「カラーポプラリバーシブル」「ポプラコンパクト」がある。

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日本の企業がわかる事典2014-2015の解説

ポプラ

正式社名「株式会社ポプラ」。英文社名「POPLAR Co., Ltd.」。小売業。昭和51年(1976)設立。本社は広島市安佐北区安佐町。コンビニエンスストア。広島県地盤。関東・関西圏にも進出。「ポプラ」「生活彩家」「くらしハウス」などの業態で店舗展開。東京証券取引所第1部上場。証券コード7601。

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世界大百科事典 第2版の解説

ポプラ【poplar】

ヤナギ科ヤマナラシ属の樹木の通称であるが,明治中期に北海道など北日本にアメリカから渡来したセイヨウハコヤナギのみをさすこともある。ヤマナラシ属の樹種は落葉性で高木が多い。当年枝はヤナギ属と異なって先端が枯れ落ちず,数枚の鱗片に包まれた頂芽をもつ。葉は互生し,葉柄上端に腺体がある。風媒性の雌雄異株で,葉より早く尾状花序が垂れ,各花は縁が細裂する苞の腋(えき)につき,杯形の花被がある。花後1ヵ月ほどで蒴果(さくか)が熟して2~4裂し,長い毛のある微細な種子が風にのって飛散する。

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大辞林 第三版の解説

ポプラ【poplar】

ヤナギ科の落葉高木。ヨーロッパ・西アジア原産。枝は垂直方向に伸び、樹形が円錐形で美しいので街路樹などにする。分類上はヤマナラシ属の属名であるが、一般にセイヨウハコヤナギをはじめ数種の渡来種をこの名で呼ぶ。 〔「白楊樹」とも書く〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ポプラ
ぽぷら
poplar

ヤナギ科ヤマナラシ属Populusの総称。属名のポプルスは「人民」「人民の木」などの意味がある。雌雄異株の落葉高木で、枝に頂芽と側芽を形成し、分枝は単軸的である。芽鱗(がりん)は数枚か多数が瓦(かわら)重ね状に配列し、樹脂を分泌する。葉柄は長く、丸いか上部が左右に扁平(へんぺい)で全縁または縁(へり)に歯牙(しが)があり、托葉(たくよう)は早落性。尾状花序は下垂し、受粉は風媒性。包葉は縁が細裂し、基部に杯(さかずき)状の蜜腺(みつせん)がある。雄花は4本または多数の雄しべがあり、花糸は離生し、葯(やく)は赤色。雌しべの柱頭は2~3裂し、(さくか)は2~4裂する。種子は小さく、白色の綿毛(柳絮(りゅうじょ))により飛散する。
 世界に約40種あり、おもに北半球、少数が南半球に分布する。日本では、枝が直上し、樹冠が狭く箒(ほうき)状になるセイヨウハコヤナギLombardy poplar/P. nigra L. CV. ‘italica’を、とくにポプラと称することがある。ほかに、日本にはヤマナラシ、チョウセンヤマナラシ、ドロノキとチリメンドロの近似のものが野生している。また明治以降、ヨーロッパヤマナラシP. tremula L.、ヨーロッパクロヤマナラシP. nigra L.、ハクヨウP. alba L.、ナミキドロP. deltoides Marsh.など多くの外来ポプラが用材目的の育種の対象として、また緑化や風致のため、圃場(ほじょう)、公園、校庭、街路などに植栽される。[菅谷貞男]

文化史

ギリシア神話では、ヘラクレスが巨人カクスを退治した際、ポプラの小枝で勝利の冠をつくったと語られ、古代ギリシアではヘラクレスの木とよばれていた。ディオスコリデスは、ポプラの樹皮を坐骨(ざこつ)神経痛の飲み薬や、細かく切って食用キノコの栽培床に使うと述べている(『薬物誌』)。古代ローマでは、枝をブドウの支柱に使い、花序から軟膏(なんこう)用の油をとった。また、葉はギンバイカ(フトモモ科の常緑低木)Myrtus communis L.やオリーブの葉といっしょに遺体を包むのに用い、それを陶器の柩(ひつぎ)に入れて葬る様式があり、プリニウスはこれをピタゴラス派風とよんだ(『博物誌』)。聖書でハコヤナギP. sieboldi Miq.と訳されているヘブライ語のリブネlivne, libne(「創世記」30章37節)はポプラではなく、エゴノキ科のヤクヨウエゴノキStyrax officinalis L.とする見解がある。一方、「琴を掛けた」(「詩篇(しへん)」137章2節)や「王の心も民の心も林の木々が揺らぐように動揺した」(「イザヤ書」7章2節)に出るヘブライ語のベカイムbecaimにはコトカケヤナギP. euphratica Oliv.があてられている。キリストが処刑された十字架はポプラの木であるとの言い伝えがあり、一部のキリスト教徒は聖なる木としている。
 第二次世界大戦中に連合国に封鎖されたイタリアは木材不足に悩み、成長の早いポプラを育成、その154号は首相ムッソリーニの名をとってムッソリーニポプラとよばれた。これを改良したのがイタリアポプラとして、戦後、日本に導入された。
 なお、よく知られている北海道大学のポプラ並木は、1903年(明治36)に植えられたものという。[湯浅浩史]

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