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ポミャロフスキー(英語表記)Pomyalovskii, Nikolai Gerasimovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ポミャロフスキー
Pomyalovskii, Nikolai Gerasimovich

[生]1835.4.23. ペテルブルグ
[没]1863.10.17. ペテルブルグ
ロシアの作家。貧しい司祭補の家庭に生れた典型的「雑階級」知識人で,階級的矛盾のはざまにある自身の生活体験に基づいて創作活動を続けた。 1861年雑誌『同時代人』に掲載された小説『モロトフ』 Molotovは,60年代の社会状況と,いわゆるニヒリストたちの行動形態を再現する歴史的モニュメントの意義をもっている。ほかに『小市民的幸福』 Meshchanskoe schast'e (1861) ,『神学校の記録』 Ocherki bursy (62~63) など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ポミャロフスキー【Nikolai Gerasimovich Pomyalovskii】

1835‐63
ロシアの作家,教育者。ペテルブルグ近郊の輔祭の家庭に生まれ,1857年に神学大学を卒業後,14年に及ぶ宗教学校での寄宿生活に疑問を抱き,日曜学校などで独自の授業を展開し,その一方で密室化された神学教育での専横と暴力支配を暴露すべく《神学校物語》(1862‐63)をあえて世に問うた。ピーサレフはこの作品をドストエフスキーの《死の家の記録》に比較して称賛した。また,チェルヌイシェフスキーに接してブルジョア文化や貴族的文学に批判的となり,それを克服すべく《小市民の幸福》《モロトフ》(ともに1861)を発表,未完の《兄妹》では都市貧民の悲惨を訴えた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ポミャロフスキー
ぽみゃろふすきー
Николай Герасимович Помяловский Nikolay Gerasimovich Pomyalovskiy
(1835―1863)

ロシアの小説家。ペテルブルグの貧しい補祭の家に生まれる。神学校を卒業(1857)後、ペテルブルグ大学の聴講生になる。1857年に文壇に登場するや、中編『小市民の幸福』『モーロトフ』(ともに1861)を書いて「自然派」の流れを継承し、代表作『神学校の記録』(1862~63)では、自らの体験に基づき神学校内の体罰、冷ややかな教育方針、保守主義などを徹底的にリアルな筆致で暴露した。その作品世界に生きる平民、雑階級人の主人公にもみられる、貴族文化を拒む作者の独自の世界感覚には、チェルヌィシェフスキーなど革命的民主主義者の影響がみられる。[島田 陽]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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