マイクロソフト[会社](読み)マイクロソフト

百科事典マイペディア 「マイクロソフト[会社]」の意味・わかりやすい解説

マイクロソフト[会社]【マイクロソフト】

世界的な米コンピューターソフトウェア企業。1975年ビル・ゲイツ設立。本社ワシントン州レドモンド。1981年,パソコンの基本OSであるMS-DOSIBM社と共同開発。1990年以降,Windows 3.0,Windows 3.1,Windows NTを発表。1995年に発表したWindows 95は,日本にもパソコン・ブームを巻き起こした。同社のMicrosoft Windowsシリーズは世界のパソコンの約90%に搭載された。その一方で市場の寡占状態に対する批判も多く,米司法省が同社を反トラスト法(独禁法)違反で提訴し,1999年米連邦地裁はこの訴えを支持する判断を示した。2000年6月ワシントン連邦地裁はマイクロソフト社に対し,基本ソフトと応用ソフトの2社に分割する命令を出した。マイクロソフト社はこの是正命令を不服とし控訴した(2001年9月米司法省が分割要求を取り下げ)。2002年米連邦地裁が司法省との和解案を承認,各州で和解が進み2004年11月に反トラスト法違反訴訟は終結した。OSのほか,ワープロ・表計算などのアプリケーションソフトウェアインターネットのウェブブラウザ,CD-ROM百科事典《エンカルタENCARTA》(1993〜2009年。日本版は1997〜2009年),ゲーム機なども手がける。2011年6月期売上高699億4300万ドル。日本法人・マイクロソフトは1986年設立。本社東京。2008年資本金4億9950万円。
→関連項目アイコンアップルコンピューター[会社]MSXOS/2ジョブズスマートフォン表計算処理ソフトウェアプレゼンテーション文書処理ソフトウェアLINE

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android