Windows7(読み)ウインドウズセブン

デジタル大辞泉 「Windows7」の意味・読み・例文・類語

ウインドウズ‐セブン(Windows 7)

米国マイクロソフト社が2009年に発表したパソコン向けのオペレーティングシステム同社製品Windows Vista後継にあたる。メモリー消費の効率化と動作の軽快さを目指したほか、新たにタッチスクリーンなどのユーザーインターフェース導入。→ウインドウズ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「Windows7」の意味・わかりやすい解説

Windows 7
うぃんどうずせぶん

2009年10月に発売されたマイクロソフト社のパーソナルコンピュータ用オペレーティングシステム(OS)。32ビット版と64ビット版とがある。エンドユーザー向けのWindowsとしては7番目のメジャーバージョンアップということでこの名がつけられたが、ソフトウェア自体の通し番号であるバージョン番号は実際には「6.1」であり、「6.0」であったWindows Vista(ビスタ)のメジャーアップデートであることがうかがえる(なお、Windows XPのバージョン番号は「5.1」)。Windows XPと比較して評価が低く、とくにビジネス用途で人気のなかった前バージョンのWindows Vistaの反省から、動作の軽量化や安定性の向上インターフェース洗練などを主眼とし、これまでのユーザーにも違和感なく受け入れられる仕様としたことから、Windows XP搭載PC(パソコン)の買い換え需要なども含め、販売数は増加した。

 インターフェースはVistaからの大幅な変更はないが、下端タスクバーに表示される起動中のアプリケーションの表示がアイコン化された。これにより、Mac(マック)の「ドック」と同様なアプリケーション起動ができるようになった。また同じアプリケーションが複数起動している場合は一つのアイコンにまとめられ、すばやく切り替え可能な仕様となった。また、アプリケーションが対応していれば、その動作状況がアニメーションでアイコン表示される。

 互換性については、Windows XPやWindows Vista対応プログラムの大半が動作するように設計されてる。ただし、Windows XPについては完全互換ではないため、ビジネス用途を考慮して「XPモード」とよばれるWindows 7上でOSであるXPを仮想的に動作させ、そのなかでXPでしか正常に動作しないアプリケーションを稼働させる機能を導入した。

 一般用としては、家庭用のHome Premium(ホームプレミアム)、高機能なProfessional(プロフェッショナル)、Windowsのすべての機能が利用できるUltimate(アルティメット)の3種類が販売されていたが、そのほかにも最小限の機能しかもたないStarter(スターター)、新興国向けのHome Basic(ホームベーシック)、ビジネス向けのEnterprise(エンタープライズ)が存在する。

 後継OSで大幅なインターフェースの変更を伴うWindows 8発売以降も、Windows 7は安定性と旧アプリケーションとの互換性の点から、とくにビジネスユーザーを中心に根強い人気を維持している。

[編集部 2016年9月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

IT用語がわかる辞典 「Windows7」の解説

ウィンドウズセブン【Windows 7】

マイクロソフトが2009年に発売したパソコン向けオペレーティングシステムWindowsシリーズのひとつ。Windows Vistaの後継として開発され、タスクバーウィンドウなどのユーザーインターフェースの向上が図られた。タッチパネル機能を備えたエディションもある。◇略して「Win 7(ウィンセブン)」ともいう。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む