BASIC(読み)ベーシック

デジタル大辞泉 「BASIC」の意味・読み・例文・類語

ベーシック【BASIC】[Beginner's All-Purpose Symbolic Instruction Code]

Beginner's All-Purpose Symbolic Instruction Codeプログラミング言語の一。1964年に米国ダートマス大学で開発され、会話型で覚えやすく使いやすいため、初期のパーソナルコンピューターに広く使用された。米国マイクロソフト社が開発したVisual BASICなどの派生言語がある。

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精選版 日本国語大辞典 「BASIC」の意味・読み・例文・類語

ベーシック【BASIC】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] Biginner's All-Purpose Symbolic Instruction Code の略 ) アメリカで開発・設計された高級プログラミング言語形式が簡単で初心者向きの言語であるが、大きなプログラムを作るのが困難。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「BASIC」の意味・わかりやすい解説

BASIC(地球温暖化対策)
べーしっく

温室効果ガスの削減目標設定に反対するブラジルBrazil、南アフリカ共和国South Africa、インドIndia、中国Chinaの新興4か国のグループを示す、それぞれの頭文字を合わせて並べ替えた造語。2009年12月にコペンハーゲンで開かれた気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)で結成された。地球温暖化対策の国際的枠組みでは、京都議定書で先進国に対する削減目標が定められたが、新興国開発途上国に対する目標は設定されておらず、温暖化で水没の危機にある島嶼(とうしょ)国や先進国は、新興国と開発途上国にも一定の削減目標を設けるべきと主張している。とくに経済成長の著しいBASIC4か国は二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量が急増しており、4か国を含む新興国に削減目標を設定すべきとの機運が高まっている。これに対し4か国は、削減目標の設定は、新興国と開発途上国の経済成長の足を引っ張りかねないと反対している。BASICの結成は、締約国会議の議論が先進国主導で進むことを牽制(けんせい)し、新興国と開発途上国にとって有利な合意に導く目的があるものとみられている。しかし2011年に南アフリカ共和国のダーバンで開かれた第17回締約国会議(COP17)では、ブラジルと南アフリカ共和国が法的拘束力のある枠組みへの参加を表明するなど、4か国の足並みはかならずしもそろっているわけではない。

 なお、地球温暖化をめぐる関係国・地域の国際グループには、BASICのほか、小規模な島や、沿岸部が低地である国・地域で構成する小島嶼国連合AOSIS)がある。AOSISは新興国と開発途上国を含むすべての国・地域への削減義務化を求めている。

[編集部]


BASIC(コンピュータ)
べーしっく

プログラム言語

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改訂新版 世界大百科事典 「BASIC」の意味・わかりやすい解説

BASIC (ベーシック)

プログラミング言語の一つ。beginner's all-purpose symbolic instruction codeの略。コンピューターの時分割使用(TSS)が始まった1965年ころ,遠方の端末から会話方式でコンピューターを使うための簡単な言語としてダートマス大学のケムニーJ.G.Kemenyが設計,開発した。中央のコンピューターにプログラムを記憶させたり,それを修正したり,実行してみたりすることが容易なようにくふうしてあった。

 70年代半ばにマイクロコンピューターが現れると,まだ記憶容量の少なかったコンピューターに適しているというので,次々と処理系が開発され,マイクロコンピューターの記憶容量の増加とともに図形や音の扱いをはじめとして言語の機能が増加した。現在でもパーソナルコンピューターに必ず用意されるプログラム言語となっている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「BASIC」の意味・わかりやすい解説

BASIC
ベーシック

1965年頃アメリカ合衆国のダートマス・カレッジのジョン・G.ケメニーとトマス・E.カーツによって開発された対話型処理向きのプログラム言語。Beginner's All-purpose Symbolic Instruction Codeの頭文字をとった略称。コンピュータの専門家でない人々がコンピュータと対話できる環境で簡単に利用できることを目標に設計されたため,初心者用あるいは教育用として多く使用されている。手軽に使える高級言語として,1975年前後に利用され始めたマイクロコンピュータ用の言語として広く普及した。1984年に国際規格が制定され,日本工業規格 JISも定められている。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「BASIC」の解説

BASIC

1964年、米ダートマス大学のジョン・G・ケムニー氏とトーマス・E・カーツ氏が開発したプログラミング言語。大型計算機のタイムシェアリングシステムをインタラクティブに制御するために開発された。比較的記述が簡単なことから、初心者向けのプログラミング言語として広く普及した。当初はインタープリター型言語だったが、BASIC言語を土台として、WindowsなどのGUIの上で、インタラクティブな操作で簡単にプログラムを作成できるマイクロソフト社のVisual Basicなど、コンパイラー型の開発環境もある。またマイクロソフト社は、同社のアプリケーションをカスタマイズするためのマクロ言語を、Visual Basicと言語体系がよく似たVisual Basic for Applications(VBA)で統一した。

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世界大百科事典(旧版)内のBASICの言及

【言語処理系】より

…作業結果は,出来上がるスパゲッティである。 コンパイラー方式の代表的な言語にC,Ada,インタプリター方式の代表的な言語にBasic,Lisp,中間言語方式の代表的言語にJava,Smalltalkがある。プログラムの実行速度はインタプリター方式の場合,コンパイラー方式に比べ,かなり低速となる。…

【プログラミング言語】より

…たとえばAPIのうち,AWT(Abstract Windowing Toolkit)を使えば,プラットフォーム固有のAPIに依存せずにグラフィカルなユーザーインターフェースをもつプログラムが作成可能である。BasicTSS(時分割システム)環境で容易に使えることをめざして開発されたプログラミング言語であるが,その簡便さを活かしてパーソナルコンピューターの普及期にBasic処理系が多くの機種に搭載されたことから広まり,現在でも教育用に多く使われている。Visual BasicマイクロソフトMicrosoft社によるプログラム開発環境であり,さまざまな部品を画面上の直接操作により配置することでグラフィカルユーザーインターフェースをもつプログラムを容易に開発できる。…

※「BASIC」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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