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マメジカ Tragulidae; chevrotain

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マメジカ
Tragulidae; chevrotain

偶蹄目マメジカ科の動物の総称。体長 50cm,肩高 30cm内外。原始的な体制をもつ反芻獣で,上顎の門歯を欠き,犬歯が発達している。第3胃は痕跡的。単独または1対で生活し,早朝および夕方に木の枝や葉を食べる。背が丸く,鼻先には無毛の鼻鏡がある。他のシカ類と異なり,角をもたない。インドマメジカ Tragulus merinia,ミズマメジカ Hyemoschus aquaticusなど2属4種が知られる。

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百科事典マイペディアの解説

マメジカ

ネズミジカとも。偶蹄(ぐうてい)目マメジカ科の哺乳(ほにゅう)類。原始的な小偶蹄類で,外形こそシカ類に似るが,系統はむしろラクダ類に近い。胃は3室で,前後肢とも指は4本。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マメジカ
まめじか / 豆鹿
mouse deerchevrotain

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目マメジカ科に属する動物の総称。ネズミジカともよばれる。この科Tragulidaeの仲間はウサギ大の小形反芻(はんすう)類で、4種がある。イノシシ科とシカ科の中間形をなし、形態は3000万年の間あまり変化していないとされる。背は丸く後躯(こうく)が高い。反芻をするが、反芻胃の第三胃の発達はよくなく、原始的反芻類とみなされている。上顎(じょうがく)犬歯は牙(きば)状をしている。眼下腺(せん)もないが、下顎に分泌腺をもつ。座るときにはイノシシのようにまず腰から落とす。アフリカと東南アジアの森林に分布し、繁殖期以外は単独で暮らし、主として夜間に活動する。
 ミズマメジカHyemoschus aquaticusは西アフリカのガンビア、シエラレオネ、カメルーンなどの森林にすむ。赤褐色で、下顎、のど、胸は白色。体に白い縞(しま)や斑(はん)がある。体長約100センチメートル、肩高30~35センチメートル、体重10~15キログラム。インドマメジカTragulus meminnaは、インド南部、スリランカに分布する。体に白斑がある。体長45~55センチメートル、肩高25~30センチメートル、体重2.25~7キログラム。オオマメジカT. napuは、タイ、マレー半島、スマトラ島、ボルネオ島に分布する。体長70~75センチメートル、肩高30~35センチメートル、体重5~8キログラム。ジャワマメジカT. javanicusは、マレー半島、スマトラ島、ボルネオ島、タイ、カンボジア、ジャワ島などに分布する。体長40~47センチメートル、肩高20~25センチメートル、体重2~2.5キログラム。オオマメジカとともに体に白斑がない。[増井光子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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