マントルプルーム(その他表記)mantle plume

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マントルプルーム」の意味・わかりやすい解説

マントルプルーム
mantle plume

地球内部のマントル深部から上昇してくる高温の物質の流れで,比較的細い(直径は数百km程度)円柱状の流れと考えられている。ハワイ島などいわゆるホットスポット火山はこのマントルプルーム地表へ沸出してくる地点と考えられている。インドのデカン高原などの玄武岩台地もこのマントルプルームの活動により形成されたと考えられており,大陸分裂の原因となったとする説もある。プルームの発生源として,マントルとコア)の境界を想定し,コアの運動がプルームの発生に関係があると考える人が多いが,不明な点も多い。地震波による地球内部構造の研究によって,地球内部の運動はコア付近からのプルームの運動(プルームテクトニクス)によって支配され,地表付近の運動はプレートテクトニクスによって支配されるとする説も有望視されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

岩石学辞典 「マントルプルーム」の解説

マントル・プルーム

最下部マントル内または外殻表面から発生する流動化したマントルの大規模な上昇流.地表に表れた所がホット・スポットとされている[地学団体研究会 : 1996].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android