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ミツスイ Meliphagidae; honeyeaters

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ミツスイ
Meliphagidae; honeyeaters

スズメ目ミツスイ科の鳥の総称。約 180種からなり,全長 8~50cm。体はややほっそりとしており,は細く,湾曲している。羽色は,オリーブ色,黒,白,褐色,赤褐色など全体に地味であるが,一部の種には赤色の鮮やかな部分がある。花蜜食に適応,進化してきた鳥で,花に細い嘴を差し込んで花蜜をなめとるのに適した舌をもっている。舌は全体が左右から内側へやや巻き込んだような構造になっていて,先端が 4本に分かれ,その周縁部はブラシ状になり,花蜜に浸しては嘴に引っ込める。それを 1秒間に 10回以上もの速さで行なう。ほとんどの種はオーストラリア区熱帯から亜熱帯域に分布している。動物地理的に異なる東洋区には 1種だけが分布し,インドネシアサメイロミツスイ Lichmera limbataバリ島からティモール島にかけて生息する。

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百科事典マイペディアの解説

ミツスイ

ミツスイ科の鳥の総称。約170種ある。大きさはいろいろだがスズメより小さいものが多い。くちばしは一般に細くて長く,舌がブラシ状で花蜜を吸うのに適するが,昆虫果実を食べるものもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミツスイ
みつすい / 蜜吸
Australian honeyeater

鳥綱スズメ目ミツスイ科に属する鳥の総称。この科Meliphagidaeの仲間は、南太平洋の諸島からニューギニア島、オーストラリアにかけて広く分布する。日本にはメグロ1種がいるだけであるが、170種ほどを含む大きい科である。全長10~45センチメートルと小形から中形のグループであるが、大きさ、形ともにさまざまで、大いに多様化している。色も、目だたない草褐色のものから色彩豊かなはでなものまでさまざまである。その生活域も幅広く、ユーカリ林から亜熱帯降雨林、あるいは半砂漠の低木林とほとんどの林にみられる。大部分の種の嘴(くちばし)は細く長めで、先が鋭くとがり、多少なりとも下方へ湾曲している。舌には深い縦溝があり、長くて、嘴の外へ押し出すことができ、先はブラシのようになっていて花蜜(かみつ)を吸い取るのに適している。しかし花蜜食だけでなく、ほとんどの種は果実や昆虫も食べ、ほかの小鳥の雛(ひな)を襲うものもあるし、大形のものはトカゲやカエルを食べる。多くのものが顔に花の花粉をつけて運び、受粉に役だっているといわれる。ハゲミツスイPhilemon corniculatusは群れて騒がしく、ミミジロミツスイLichenostomus leucotisはシジュウカラに似た種であり、クレナイミツスイMyzomela sanguinolentaは紅色をしている。[中村登流]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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