デジタル大辞泉 「ミナスジェライス州」の意味・読み・例文・類語 ミナス‐ジェライス(Minas Gerais) 《あらゆる鉱山の意》ブラジル南東部にある州。ブラジル高原にあり、鉄・マンガン・ボーキサイト・ダイヤモンドなど多種の鉱物資源に富む。古都オーロ‐プレトがある。州都はベロ‐オリゾンテ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミナスジェライス州」の意味・わかりやすい解説 ミナスジェライス〔州〕ミナスジェライスMinas Gerais ブラジル南東部内陸の州。州都ベロオリゾンテ。ブラジル高原の南東部を占める州で,ほぼ全域が山地,高原地帯から成り,2000m級の高峰がそびえるマンティケイラ山脈が南境に沿って延び,中央部にはエスピニャソ山脈が南北に連なる。中部から北西部にかけてはサンフランシスコ川上流域,南西部はパラナ川源流域に属し,東部は大西洋に注ぐジェキティニョニャ川,ドセ川などによって集水され,全体に河川による開析が進んでいる。低緯度地帯の高原に特有の気候で,沿岸部に比してかなり涼しく,州都の平均気温は最暖月 (2月) 22℃,最寒月 (7月) 17℃。年降水量は 1000~1500mmで,おもに 11月~3月に降る。南部と東部は森林,西部は林地性サバナにおおわれる。ポルトガル語で「すべての鉱山」を意味する州名が示すように,鉱物資源が豊かで,同国の鉱業生産の半分がこの州で生産される。主要鉱産物は鉄鉱石とマンガンで,コンセリェイロラファイエテ,イタビラなどで採掘される。ほかに植民地時代から採掘されている金,ダイヤモンド,各種の準宝石や,ボーキサイト,ジルコニウム,ニッケル,モリブデン,チタンなど多種にわたる鉱産物がある。主要工業は製鉄で,ベロオリゾンテがその中心地。イパティンガには日本の協力で建設された大規模なウジミナス製鉄所がある。ほかに食品,織物,化学などの工業がある。農業も盛んで,イネ,豆類,キャッサバ,トウモロコシなどが栽培される。牧牛,酪農も盛んで,リオデジャネイロ,サンパウロに牛肉を供給する。マンティケイラ山中などには温泉や鉱泉の湧出する保養地が多く,観光業も重要。州都を中心に鉄道・道路網が発達。面積 58万 6624km2。人口 1574万 6200 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報