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ムギワラギク

百科事典マイペディアの解説

ムギワラギク

オーストラリア原産のキク科の多年草。園芸的には普通春まき一年草として扱う。草たけ60〜90cmで,披針形の葉を互生。初夏〜秋,径3〜8cmの頭花をつける。総包片は乾質で多数あり,黄,だいだい,紅,白色等になり,舌状花のようにみえ,中心に黄色の筒状花がある。大輪の系統をテイオウカイザイク帝王貝細工)と呼んでいる。花壇植,または頭花が満開しないうちに刈り取ってドライフラワーとする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ムギワラギク
むぎわらぎく / 麦藁菊
straw flower
[学]Helichrysum bracteatum Willd.

キク科の不耐寒性多年草であるが、通常一年草または越年草として取り扱う。園芸上は属名のヘリクリサムの名でよばれることが多い。また、俗にカイザイクということがあるが、真正のカイザイクは、同じくキク科の別種Ammobium alatum R. Br.である。茎は堅くて直立し、高さ60~80センチメートル、下部から分枝する。葉は互生し、披針(ひしん)形。茎頂に径3~5センチメートルで光沢のある麦藁(むぎわら)細工のような頭状花を開く。総包片は黄、白、赤茶、橙黄(とうこう)、桃色などがあり、中心の小さな管状花は黄色である。オーストラリア原産。花壇、切り花、ドライ・フラワーとして多く利用される。
 ヘリクリサム属は約500種あり、H. serpyllifolium L.の葉はホッテントット・ティーとよばれる南アフリカの飲料に、H. cochinchinensis L.の若い芽はベトナム料理のbarh khucに珍重される。ほかに薬効のある種もある。繁殖は実生(みしょう)により、3~4月に播種(はしゅ)し、4~10月に開花する。日当り、排水のよい場所を好む。ドライ・フラワーにするときは、満開にならないうちに刈り取り、日陰に逆さにつるしておく。[籾山秀之]

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世界大百科事典内のムギワラギクの言及

【オーストラリア】より

…他方,北東部~北部には,林床につる植物や着生植物がよく繁茂した亜熱帯林~熱帯雨林が出現する。また,西部の内陸ではスタート・デザート・ピーSturt’s desert pea(クリアンツス属),紙細工のような花を咲かせるムギワラギク(ヘリクリスム属),カイザイク(アムモビウム属),ヒロハハナカンザシ(ハナカンザシ属,ローダンセまたはロダンテともいう)など乾燥に適応した一年草が自生している。1科1属1種の食虫植物フクロユキノシタはオーストラリア南西端の湿地だけに野生する珍しい植物である。…

【カイザイク】より

…茎には翼状の突出があることが特徴である。 花屋などでカイザイクと名づけて売っているものは,やはりオーストラリア原産のキク科の別属植物であるムギワラギクHelichrysum bracteatum Andr.(英名strawflower)から改良された園芸品の帝王貝細工(イラスト)である。これは草丈80~90cm。…

※「ムギワラギク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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