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メギッド Megiddo

デジタル大辞泉の解説

メギッド(Megiddo)

イスラエル北部、エズレル平野にある都市遺跡。アフラの南西約10キロメートルに位置する。紀元前3000年頃にはすでに城壁に囲まれた要塞都市になっており、エジプトとダマスカスを結ぶ戦略上の要地として知られた。また、新約聖書に登場する世界最後の戦い、ハルマゲドンの舞台とされる。2005年に「聖書時代の遺丘群、メギッド、ハツォールベールシェバ」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メギッド
めぎっど
Megiddo

イスラエルのハイファの南東約30キロメートル、エスドラエロン平原を見下ろす古代の都市遺跡。同地は南北に通じる「海の道」の要衝を占めている。現在名はテル・エル・ムテセリム。メギッドの名はエジプトの『トゥトメス3世の年代記』(初出)、『タアナク文書』『アマルナ文書』『聖書』に言及されている。発掘調査は、1903~1905年にドイツ・オリエント学会のJ・シューマッヘルが、1925~1939年にはシカゴ大学のC・S・フィッシャーらが空前の規模で行い、金石併用期からペルシア時代に至る20層が明らかにされた。さらに1960年、1966年、1967年にはヘブライ大学のY・ヤディンが発掘を行って、従来の解釈に大きな修正を加えた。それによると、中期青銅器時代(第14~10層)までにすでに堅固な城塞(じょうさい)都市に発達し、その後は新王国時代のエジプトと関係をもった。発掘により、ソロモン時代(第四層、前10世紀)に城壁が築造されたこと、ハツォル、ゲゼルとともにソロモンの三大要塞都市の一つであったこととともに、当時の「兵車の町」の繁栄が明らかにされた。「ソロモンの厩舎(きゅうしゃ)」とよばれる建物の築造も行われ、城内と水源を結ぶ地下道も、紀元前9世紀前半のイスラエル王国のアハブ王の時代に完成したといわれる。前733年ころアッシリア王ティグラト・ピレセル3世(在位前744~前722)によって占領され、市街地や地下穀物貯蔵庫(第三層)がつくられた。[高橋正男]

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