メナール(その他表記)Ménard, Louis Nicolas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メナール」の意味・わかりやすい解説

メナール
Ménard, Louis Nicolas

[生]1822.10.19. パリ
[没]1901.2.9. パリ
フランスギリシア学者,詩人,作家。社会主義者プルードンとの交わりのなかから生れた『革命についての序言』 Prologue d'une révolution (1849) のために4年の刑を宣告され,ベルギー,イギリスへ亡命。帰国 (52) 後は絵を描く一方,古典を研究,『神秘的異教徒夢想』 Rêveries d'un païen mystique (76) などのギリシアの宗教,哲学に関する著作によって高踏派に強い影響を与えた。そのほか歴史,言語論,絵画論など幅広い活動をした。死後『遺稿集』 Tombeau de Louis Ménard (1902) が出版された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「メナール」の意味・わかりやすい解説

メナール
めなーる
François Mainard
(1582―1646)

フランスの詩人。南仏の法官の家に生まれ、一時パリでアンリ4世王妃の秘書になる。このときマレルブ詩作師事。1612年から地方都市の裁判所長官となり、ほとんどの生涯をパリの宮廷にあこがれた地方人として過ごし、その不遇の感懐を詩に表現した。風刺詩に優れ、マレルブ同様、正確な用語法、厳しい調和に心を砕き、優雅で清澄な詩をつくった。なかでもオード「老いたる美女」La Belle Vieilleは当時盛んにもてはやされた。最初のアカデミー会員。

伊藤 洋]

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