メレジコフスキー(英語表記)Merezhkovskii, Dmitrii Sergeevich

デジタル大辞泉 「メレジコフスキー」の意味・読み・例文・類語

メレジコフスキー(Dmitriy Sergeevich Merezhkovskiy)

[1866~1941]ロシア詩人小説家批評家。ロシア象徴派指導者一人で、しだいにキリスト教的神秘主義傾向を強めた。歴史小説三部作「キリストと反キリスト」、評論トルストイドストエフスキー」など。メレシコフスキー

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精選版 日本国語大辞典 「メレジコフスキー」の意味・読み・例文・類語

メレジコフスキー

(Dmitrij Sjergjejevič Mjerježkovskij ドミトリイ=セルゲービチ━) ロシアの作家・批評家。革命後亡命。ロシア象徴主義の指導者。神秘的傾向から宗教的傾向に転じた。代表作に三部作「キリストと反キリスト」。(一八六六‐一九四一

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メレジコフスキー」の意味・わかりやすい解説

メレジコフスキー
Merezhkovskii, Dmitrii Sergeevich

[生]1866.8.14. ペテルブルグ
[没]1941.12.9. パリ
ロシアの詩人,小説家,評論家。貴族の家庭に生れ,ペテルブルグ大学を卒業。女流詩人 Z.ギッピウスと結婚。 E.ポーや C.ボードレールの影響下に,詩集シンボル』 Simvoly (1892) を発表,評論『現代ロシア文学衰退の原因とその新潮流』O prichinakh upadka i o novykh techeniyakh sovremennoi russkoi literatury (93) と合せて,19世紀末のロシアに象徴主義運動を提唱。歴史小説3部作『キリストと反キリスト』 Khristos i Anti-khrist (95~1905) は,背教者ユリアヌス,レオナルド・ダ・ビンチ,ピョートル1世,アレクセイ1世伝記を通して自己の芸術観を主張した作品。革命後亡命し,反共主義者として活躍した。

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