モノカルチャー(英語表記)monoculture

翻訳|monoculture

デジタル大辞泉の解説

モノカルチャー(monoculture)

一種類の作物だけを栽培すること。単作。
特定の生産品にだけ依存する経済構造。転じて、単一的な文化にもいう。

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百科事典マイペディアの解説

モノカルチャー

本来は,農業生産における単一栽培を意味する言葉だが,転じて,ある国の産業構造,したがって輸出構造が単一,もしくはごく少数一次産品に偏っている傾向をさす。こうした傾向は発展途上国経済がもつ特徴の一つであり,モノカルチャー的経済構造は多くの場合,先進国列強による植民地時代に形成された。本国にとって,植民地は食料,原材料品の供給地であり,同時に工業製品の市場でもあった。そのため本国は植民地政策として一次産品生産に重点を置き,製造業部門の育成を軽視あるいは排除した。各植民地は政治的には独立を達成したが,このような経済構造は根本的な変化を遂げえないまま現在にいたっている。発展途上国は,みずから生産する少数の一次産品の輸出により外貨を獲得し,それによって経済開発を進めざるをえない。しかし,一般にこれらの産品の価格は短期的に激変し,長期的には輸入する工業品の価格に比して下落する。これが発展途上国の輸出所得の変動や実質的目減りをもたらし,その開発計画を阻害する。国際商品協定等によって一次産品の価格を安定化させる一方,根本的には発展途上国自身が工業化によって,モノカルチャー的な経済構造から脱却することが必要である。

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世界大百科事典 第2版の解説

モノカルチャー【monoculture】

言葉を直訳すれば〈単一栽培〉であるが,一般には,一国の産業構造,したがって輸出構造が単一,もしくはごく少数の一次産品に偏っている傾向をさす。スリランカの茶,キューバの砂糖,チリの銅,ボリビアのスズなどはその顕著な例である。こうした傾向は今日の発展途上国経済がもつ特徴の一つとされ,このモノカルチャー的な経済構造は植民地時代に形成されたといわれる。植民地本国にとって,植民地は食料,原材料品の供給地であり,同時に工業製品の市場でもあった。

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大辞林 第三版の解説

モノカルチャー【monoculture】

一種の作物だけを栽培する農業。
少数の一次産品に依存する経済構造。発展途上国に多くみられる。

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