単作(読み)たんさく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

単作
たんさく

同一の耕地に1種類の作物だけを栽培する方式をいう。管理がしやすく,生育がふぞろいにならず,収穫も一度に行うことができるので,などのように大規模に作付けする場合に採用される。

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百科事典マイペディアの解説

単作【たんさく】

同じ圃場(ほじょう)に1種類の作物のみ栽培すること。間作混作対語。単作は栽培管理や収穫作業が簡単で,特に機械化には便利だが,自然災害の回避には不利。表作だけで裏作をしない場合を単作ということもある。

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世界大百科事典 第2版の解説

たんさく【単作】

単作という言葉には三とおりの使い方がある。(1)同じ水田あるいは畑に,1種類の作物だけを栽培すること。間作混作と対比される概念。(2)一つの経営体が1種類の作物だけの栽培を行うこと。単作農業ともいい,複数の作物あるいは畜産などを併せて行う複合農業と対比される。(3)同一耕地に年間1作だけを行うこと。水田単作(地帯)のように使われる。一毛作と同義の概念。【塩谷 哲夫

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大辞林 第三版の解説

たんさく【単作】

田畑で一年に一種類の作物だけを作ること。一毛作。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

単作
たんさく

圃場(ほじょう)に1種類の作物だけ栽培すること。これに対して、いくつかの作物をいっしょに栽培することを混作、ある作物の畝(うね)間に別種の作物を植えることを間作という。単作は栽培作業が単純で機械作業ができ、収量も高く、生産能率も高い。しかし病虫害や風水害などに対する危険を分散しにくいことや、前作の収穫と後作の作付けの連続する場合には一時的に多くの労力を要するなどの難点もある。なお、水田に夏季に水稲を栽培したあと、積雪や寒冷のために冬作をしない、すなわち、水稲一毛作のことを俗にイネ単作、水田単作などということがある。[星川清親]

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精選版 日本国語大辞典の解説

たん‐さく【単作】

〘名〙
① 一定の耕地にただ一種類の作物を栽培すること。間作や混作に対していう。イネ、ムギ類、サツマイモなどの食用作物・果樹・飼料作物の栽培で行なわれている。
※日本の裏街道を行く(1957)〈大宅壮一〉植民された北海道「肥料も管理もよくない上に、投機的単作におちいりやすいからである」
② 和歌や俳句などで、同じ主題で一つしか作品を作らないこと。連作しないこと。
※南京新唱(1924)〈会津八一〉凡例「単作あり、聯作あり、其間の心境また一様にあらず」

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