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ヤサイゾウムシ ヤサイゾウムシListroderes obliquus; vegetable weevil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヤサイゾウムシ
Listroderes obliquus; vegetable weevil

鞘翅目ゾウムシ科。雌の体長 9mm内外。雄は発見されていない。体は赤褐色で,灰褐色鱗片と毛で密におおわれるが,体下面では淡黄色を帯びる。吻はやや太く,3隆条がある。前胸は丸い。上翅は長く,基半部は両側がほぼ平行,間室は明瞭で,後方に鱗片による白色斑がある。野菜の大害虫。幼虫は緑色の蛆状で,成熟すると土中に入って蛹化する。成虫は灯火に集る。ブラジル原産でオーストラリア,ハワイ,北アメリカ南アフリカなどに広がり,日本には 1942年頃侵入し,本州,四国,九州に広まった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤサイゾウムシ
やさいぞうむし / 野菜象虫
[学]Listroderes costirostris

昆虫綱甲虫目ゾウムシ科に属する昆虫。ブラジル原産であるが、日本に土着し、本州、四国、九州に産する。また、台湾、北アメリカ、オーストラリア、アフリカにも侵入している。体長9ミリメートル内外。褐色で鱗片(りんぺん)と毛に覆われて光沢がない。背面の毛は黒く、鱗片は灰褐色がおもで明暗の鱗片を混じ、前胸背部中央の縦条と上ばね中央後ろにある横帯紋は淡色。体形は長めで背面は平たく、前胸はかなり幅が広くて後方が狭まり、側縁は稜(りょう)状、前縁は両側で目のほうへ張り出す。上ばねは両側がほぼ平行し、後方で狭まる。少なくとも日本では雌だけしか発見されず、単為生殖で増える。初めて発見されたのは1942年(昭和17)ごろで、第二次世界大戦後、侵入害虫として注目された。アブラナ科の蔬菜(そさい)、ニンジン、タバコなどの害虫であるが、雑草とされる植物もよく食べるので、作物の被害はそれほど大きくないという。[中根猛彦]

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