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ヤブサンザシ ヤブサンザシRibes fasciculatum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヤブサンザシ
Ribes fasciculatum

ユキノシタ科の落葉低木。キヒヨドリジョウゴともいう。西日本と中国大陸や朝鮮半島などアジア東部の温帯にまれにみられる。幹は高さ 1m,枝は根もとから群生し細い。葉は互生し,長さ3~4cmの卵状楕円形で3~5裂し,両面ともに無毛,葉柄にわずかに毛がある。雌雄異株で,春,新葉とともに葉腋に黄緑色で小さい花を数個ずつ束生する。雄花は萼筒がカップ状,雌花は萼筒が倒卵形で,どちらも萼片は無毛で花弁状をなし,花弁は萼より短い。果実は球形で赤く熟するが食用にはならない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤブサンザシ
やぶさんざし / 藪山櫨子
[学]Ribes fasciculatum Sieb. et Zucc.

ユキノシタ科の落葉低木。高さ約1メートル。枝は細くて刺(とげ)はない。葉は互生し、卵円形で長さ、幅ともに3~4センチメートル。縁(へり)は浅く3~5裂し、粗い鋸歯(きょし)がある。雌雄異株。3~4月、新葉と同時に黄緑色の小花を短枝に束生する。雄花の萼筒(がくとう)は杯状で、雌花の萼筒は卵形で先は5裂する。花弁は萼片よりはるかに小さい。雄しべは5本。液果は無毛で、赤く熟し、広楕円(こうだえん)形で長さ8ミリメートル。名は、藪(やぶ)に生え、果実がサンザシに似ていることによる。山野にまれに生え、中部地方以西の本州から九州、および朝鮮半島に分布する。[小林義雄]

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世界大百科事典内のヤブサンザシの言及

【スグリ】より

… この和名のスグリに近縁の日本の野生種には次のようなものがある。コマガタケスグリR.japonicum Maxim.,トガスグリR.sachalinense (Fr.Schm.) Nakai,エゾスグリR.latifolium Jancz.,クロミノハリスグリR.horridum Rupr.,ヤブサンザシR.fasciculatum Sieb.et Zucc.などがある。ヤブサンザシはとげなしの雌雄異株で,束状に上向きにつく赤色球形の液果は食用に適さない。…

※「ヤブサンザシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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