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ヤブレガサ

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百科事典マイペディアの解説

ヤブレガサ

キク科の多年草。本州〜九州,朝鮮半島の温〜暖帯の山地の木陰にはえる。茎は高さ70〜120cm,根出葉は長い柄があって茎を抱き,円形で径35〜40cm,茎葉は普通2枚,ともに深く切れ込む

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世界大百科事典 第2版の解説

ヤブレガサ【Syneilesis palmata (Thunb.) Maxim.】

種子中の幼植物が多くの双子葉植物のそれと異なり,やや円形に近い1枚の葉しかもたないという,きわめてユニークな特徴をもってはいるが,まぎれもなくキク科の多年草である(イラスト)。朝鮮半島から九州,四国,本州にかけて分布し,山地の林縁や粗林の林床にときに群生する。冬に地上部は枯れ,春にすぼめた傘のような形で土の中から葉が出てくる。花茎の伸長しない株では,楯つきの葉が1枚,傘を開くような状態で展開する。葉身が掌状に深裂しているので,まさに破れ傘である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤブレガサ
やぶれがさ / 破傘
[学]Syneilesis palmata (Thunb.) Maxim.

キク科の多年草。茎は高さ1メートルに達する。茎葉は柄があって2、3枚が互生し、葉身は掌状に7~9裂し、裂片はときにさらに中裂する。上葉は葉柄が底着するが、下葉は葉柄が盾のようにつく。ヤブレガサの名は、これを破れた傘を広げた形に見立てたことによる。7~9月、茎頂に大形の円錐(えんすい)花序をつくり、多数の頭花をつける。頭花は約10個の白色の管状花からなる。総包は淡緑白色で筒状、総包片は5枚。種子内の幼植物の子葉が円形で1枚しかない点で、きわめて特異な種と考えられる。山地の林下に生え、本州から九州、および朝鮮半島に分布する。若芽を食用とする。[小山博滋]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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