ヤルタ体制(読み)ヤルタたいせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヤルタ体制
ヤルタたいせい

ヤルタ会談によって規定された第2次世界大戦後の世界秩序。同会談ではドイツ・ポーランド処理,国際連合の基本的制度などのほか,ソ連の対日参戦とその条件 (南樺太と千島列島の引渡し) が決定された。当時連合国の勝利はほぼ決定的であったが,すでに連合国内の亀裂,すなわちのちの冷戦の萌芽がみられ,そうしたなかで決定されたヤルタ体制には大国主導による勢力圏確定の発想が色濃くあり,それはやがて本格化する冷戦のなかで固定化された。 1989~91年の東欧革命,ソ連の崩壊による冷戦の終焉とともにヤルタ体制も解体したが,日本にとっては北方領土問題という難問が未解決のまま残された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

日米安全保障条約

1951年9月8日に対日講和条約と同時に署名された「日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約」Security Treaty between Japan and the United States ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android