ランドシュタイナー(英語表記)Karl Landsteiner

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ランドシュタイナー
らんどしゅたいなー
Karl Landsteiner
(1868―1943)

オーストリアの病理免疫学者。1891年ウィーン大学を卒業して医師となり、ワイクセルバウムAnton Weichselbaum(1845―1920)のもとで病態生理学を専攻した。1901年に、ヒトの血液を同種血球凝集反応で、ABC(CはいまのO)の3群に分類して、血液に個人的区分のあることを発表し(発見は1900年)、1902年にAB型も発見した。その後の研究と相まって、従来副作用に悩ませられた輸血法が、安全に行われるようになった。1911年から1919年まで彼はウィーン大学教授を務めた。1922年招かれてロックフェラー研究所(現、ロックフェラー大学)所員となり、アメリカに帰化した。1927~1928年に、レビンPhilip Levine(1900―1987)とともにMN式血液型を発表し、1940年には、ウィーナーとともに、アカゲザルrhesus monkeyの血球とヒトの血球に共通な抗原のあることを発見した。rhesusの頭文字をとって、これをRh因子と名づけ、大部分のヒトはRh因子をもち(+)、まれにこれをもたないヒト(-)があることが判明した。1930年、血液型発見の業績でノーベル医学生理学賞を受け、その他多くの内外の賞や大学名誉学位を受けた。

[古川 明]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ランドシュタイナー

(Karl Landsteiner カール━) オーストリアの病理学者。ABO式の人間の血液型を発見、輸血法を確立した。一九三〇年ノーベル生理学・医学賞受賞。四〇年にはA=S=ウィナーとともにRh式血液型のRh因子を発見した。(一八六八‐一九四三

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