リアトリス(英語表記)Liatris; gayfeather

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リアトリス
Liatris; gayfeather

キク科のユリアザミ属の属名で北アメリカ原産で約 30種が知られている。そのうち,観賞用に栽培されるのはユリアザミ L. pycnostachya,キリンギク L. spicataなど数種である。いずれも耐寒性の多年草で地下の根は塊茎状をなし,そこから単一またはまばらに分枝した茎を生じる。切り花,花壇用に栽培される。葉は線形,全縁で互生する。頭花には舌状花はなく桃紫色または白色で管状花から成り,長い穂状または総状花序となる。痩果は 10稜あり,冠毛は剛毛から成る。タマザキリアトリス L. ligulistylisは北アメリカの中西部に分布し,6~7月,総状花序に紅紫色の花をつける。ユリアザミ (別名ヒメキリンギク) は紫色の管状小花3~6個で頭花をつくり穂状花序となる。マツカサギク L. scariosaは半球状で多数の頭花を9月頃に開く。

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百科事典マイペディアの解説

リアトリス

北米原産のキク科ユリアザミ属の多年草の総称。根は太く,塊茎状をなすものもある。葉は線形。頭花は筒状花のみからなり,茎の上部に総状(玉咲型)または穂状(槍咲型)につく。約40種ほどあるが,そのうち数種が日本でも花壇植,切花用として栽培されている。ユリアザミは槍咲型,高さ60〜120cm,頭花は紫色で,8〜9月に開花。タマザキリアトリスは玉咲型,高さ50cm内外,葉の幅が広く,頭花は帯赤紫色で5〜6月に開花する。キリンギクは槍咲型,高さ30〜150cm,花は藤桃色で7月に開花するが,白花の系統もある。リアトリス・スカリオサは玉咲型,高さ130〜150cm,頭花は紫紅色で8〜9月に開花するが,白花の系統もある。

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世界大百科事典 第2版の解説

リアトリス【gayfeather】

キク科ユリアザミ属Liatrisの総称。耐寒性多年草で北アメリカ原産。根部が塊茎状となるため,球根植物として扱われることもある。ユリアザミ属には約40種ほどあるといわれるが,園芸的には次の種類が多く栽培され,おもに切花として用いられる。キリンギクL.spicata (L.) Willd.(英名devil’s‐bit,prairie pine)は高さ1m以上となり,葉は線形,花は小さい藤桃色の頭状花で密な長い穂状花序となる。

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大辞林 第三版の解説

リアトリス【liatris】

キク科の多年草。高く伸びた茎の先に紫色の花をつける。観賞用。ユリアザミ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リアトリス
りあとりす
gay-featherblazing starsnakeroot
[学]Liatris

キク科リアトリス属の総称。北アメリカ原産の耐寒性多年草。根は塊茎状を呈するものが多い。約40種知られ、和名キリンギク、マツガサギク、ユリアザミの名でよばれるものがある。よく知られるスピカータL. spicata Wild.は高さ1.6メートル以上に達する。葉は線状で多数つき、上部にいくほど小形になる。6~7月、茎の上部に穂状に頭状花をつける。花は紫桃色で白色花の品種もある。またリグリスティリスL. ligulistylis Schum.は、高さは前種より低く、約45センチメートル。頭状花は半球状で大きく、茎の上部に総状花序につく。スカリオサL. scariosa Wild.とともにタマザキリアトリスとよばれる。なおスカリオサはマツガサギクともよばれる。
 栽培は容易で耐寒性も強く、日当りのよい所では土質を選ばない。繁殖は一般に実生(みしょう)により、4~5月、畑に播種(はしゅ)する。株分けもできる。[岡田正順]

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