リビングストンデージー(読み)りびんぐすとんでーじー(その他表記)livingstone daisy

デジタル大辞泉 「リビングストンデージー」の意味・読み・例文・類語

リビングストン‐デージー(Livingstone daisy)

ハマミズナ科の一年草地面をはって広がる。葉は厚いへら状で、液泡をもつためガラス粉をつけたように見える。5、6月ごろ、中心が白く周囲が桃・橙・黄色の花をつける。アフリカ南部の原産で、花壇や鉢に植えられる。

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精選版 日本国語大辞典 「リビングストンデージー」の意味・読み・例文・類語

リビングストン‐デージー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] Livingstone daisy ) ツルナ科の一年草。アフリカ南部原産の多肉植物で、観賞用に栽培される。高さ五センチメートルぐらいで茎は地をはう。葉はへら状の多肉質で表裏水泡をもつ。花は五~六月に葉腋につき、径四センチメートル内外でマツバボタンを思わせる。中心部が白く、弁の先端が濃桃・淡桃・橙・黄色などになる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リビングストンデージー」の意味・わかりやすい解説

リビングストンデージー
りびんぐすとんでーじー
livingstone daisy
[学] Dorotheanthus bellidiformis N.E.Br.

ツルナ科(APG分類:ハマミズナ科)の半耐冬性一年草。メセンブリアンテマムの一種。ヘラマツバギクともいう。茎はよく分枝し、地面をはって広がる。葉は多肉質でへら状、両面にガラスの粉をまぶしたような液胞がある。4~5月、各葉腋(ようえき)に径約5センチメートルで菊花状の花を群開する。花弁は多数、細長く光沢に富み、中心部は白色であるが、周辺部にかけて桃、橙(だいだい)、黄色になり、輝くような美しさをみせる。花は晴天の午前に開き、夕刻に閉じる。南アフリカ原産。涼しい乾燥地を好み、高温多湿には弱い。10月、排水、日当りのよい場所に播種(はしゅ)し、冬季はフレーム内で凍らぬ程度に育てる。普通は鉢植えにするが、春から夏は花壇植えもできる。

[伊藤秋夫 2021年2月17日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リビングストンデージー」の意味・わかりやすい解説

リビングストンデージー
Dorotheanthus bellidiformis; Livingstone daisy

ツルナ科ドロテアンツス属の一年草。南アフリカのケープ地方に自生。やや多肉質の茎葉をもち,匍匐して伸びる。葉はへら形で長さ約 5cm。茎と葉裏は赤紫色を帯び,透明な小突起がたくさんある。花は直径約 4cmで,紫紅色,桃色,橙色,淡黄色,白色などの光沢のある花弁をもち,花壇や鉢植えに利用される。よく日の当る水はけのよい場所に植付ける。多肉質であるが乾燥と高温には弱い。春に開花し,暑くなる頃には枯死する。

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改訂新版 世界大百科事典 「リビングストンデージー」の意味・わかりやすい解説

リビングストン・デージー
Livingstone daisy

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世界大百科事典(旧版)内のリビングストンデージーの言及

【メセン(女仙)】より

… 茎葉の形態から園芸的には一年草,多年草,茎の有無,多肉の程度などから次の4群に大別できる。(1)一年生群 代表種はリビングストン・デージーLivingstone daisy(別名ケープ・デージーCape daisy)Dorotheanthus bellidiformis N.E.Br.で,茎は分枝し,へら形の多肉葉や茎には小さい透明の突起が多数散在する。花は直径4cmくらいで,花色は赤,桃,白,淡黄色がある。…

※「リビングストンデージー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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