翻訳|rib
肋骨のことであるが,建築用語としては次の意味で使われる。(1)平らな薄い部材を強化するため,部材面に直角にとりつける補強材。(2)異形鉄筋の表面に作られた軸方向の細長い突起部。(3)ボールトの表面に突出して作られた部材。ボールトのリブは一般にアーチのように曲線だが,直線のものもある。リブは古代ローマのボールトですでに使われた。ペルシアでも3世紀からリブを用いたが,これはイスラム建築に受けつがれて発達し,トレムセンの大モスクやマラケシュのクッバ(墓廟)(いずれも12世紀前半)などにみられる美しい幻想的なリブ・ドームを生んだ。西欧ではゴシック建築でさかんに用いられた。初期ゴシックのリブは交差ボールトの対角線方向だけに作られたが,しだいにそのほかの部分にもリブを作るようになった。とくにイギリスではリブを装飾的に発展させ,中世末期にはウェストミンスター・アベーのヘンリー7世礼拝堂(15世紀末)にみられる美しいリブ・ボールトを作り出した。
執筆者:飯田 喜四郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
北欧神話に現れる人間の祖。『エッダ』によると、世界の終末近くに恐ろしい冬が人間たちの所にやってくるとき、だれが生き延びられるかという主神オーディンの問いに対し、物知り巨人のバフスルーズニルは「リブとリフトラシールの2人がホッドミミルの森のなかに身を隠し、朝露を食べて生き延び、それから人間たちが生まれるだろう」と答えたという。リブはこれ以外には現れず不明な点が多いが、リブの語義は「生命」を表し、リフトラシールは「生命ではちきれそうなもの」を意味する。
[谷口幸男]
出典 パラグライダー用語辞典について 情報
…トルヌードは150g程度の円形の厚切りにしたものを用いる。いわゆるロースは適度な柔らかさと脂肪があり,肩寄りのリブを用いたリブステーキ,腰に近く,肉質が最もよいとされるサーロインを焼いたサーロインステーキなどがある。サーロインにつづいて腰骨の上部に位置するランプrumpを用いたランプステーキは,やや,かみごたえがある。…
…脊椎動物において,各椎骨の両側に1個または2個の関節で連結し,体壁中を平行に腹方へのびる骨性または軟骨性の長骨。体壁の支持に働くほか,四足動物では呼吸運動を助ける。 魚類では,胴の筋肉系は正中中隔により大きく左右に分かれるうえ,各側の筋肉系がほぼ中央部にある水平中隔により上下2段に分かれ,さらに上下のそれぞれが各椎骨に対応した肋間中隔によって,前後に並ぶ多数の筋節に分かれる(正中中隔の中には,椎骨から背方へ突出する神経棘(きよく)と,肛門より後では腹方へのびる血管棘(血道棘)というとげ状の主要な骨がある)。…
※「リブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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