リブ
① 平板部や肉薄部を補強するために
平面に
直角に取りつける
部材。
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デジタル大辞泉
「リブ」の意味・読み・例文・類語
リブ(rib)
《肋骨の意》
1 牛の、肋骨あたりの肉。ステーキなどに用いる。リブロース。
2 平板部や肉薄部を補強するため、その面と直角に取り付ける部材・機械部品。
3 丸天井・かまぼこ屋根の曲面をつくり、両側の柱へ荷重を伝える材。
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リブ【rib】
肋骨のことであるが,建築用語としては次の意味で使われる。(1)平らな薄い部材を強化するため,部材面に直角にとりつける補強材。(2)異形鉄筋の表面に作られた軸方向の細長い突起部。(3)ボールトの表面に突出して作られた部材。ボールトのリブは一般にアーチのように曲線だが,直線のものもある。リブは古代ローマのボールトですでに使われた。ペルシアでも3世紀からリブを用いたが,これはイスラム建築に受けつがれて発達し,トレムセンの大モスクやマラケシュのクッバ(墓廟)(いずれも12世紀前半)などにみられる美しい幻想的なリブ・ドームを生んだ。
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リブ
りぶ
Líf
北欧神話に現れる人間の祖。『エッダ』によると、世界の終末近くに恐ろしい冬が人間たちの所にやってくるとき、だれが生き延びられるかという主神オーディンの問いに対し、物知り巨人のバフスルーズニルは「リブとリフトラシールの2人がホッドミミルの森のなかに身を隠し、朝露を食べて生き延び、それから人間たちが生まれるだろう」と答えたという。リブはこれ以外には現れず不明な点が多いが、リブの語義は「生命」を表し、リフトラシールは「生命ではちきれそうなもの」を意味する。
[谷口幸男]
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リブ
キャノピーはリームを繋ぎ合わせて作られており、そのリームを仕切る壁の部分をリブと呼ぶ。翼形を保ち荷重を支える役割をしている。リブはエアーを隣のリームにも供給する為、穴が開けられている。リーディングエッジからトレーリングエッジにかけて途中までしか設けられていないハーフリブと呼ばれるものや、リームとリームを斜めにつなぐダイヤコナルリブ・Vリブなどもある。
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世界大百科事典内のリブの言及
【肋骨】より
…脊椎動物において,各椎骨の両側に1個または2個の関節で連結し,体壁中を平行に腹方へのびる骨性または軟骨性の長骨。体壁の支持に働くほか,四足動物では呼吸運動を助ける。 魚類では,胴の筋肉系は正中中隔により大きく左右に分かれるうえ,各側の筋肉系がほぼ中央部にある水平中隔により上下2段に分かれ,さらに上下のそれぞれが各椎骨に対応した肋間中隔によって,前後に並ぶ多数の筋節に分かれる(正中中隔の中には,椎骨から背方へ突出する神経棘(きよく)と,肛門より後では腹方へのびる血管棘(血道棘)というとげ状の主要な骨がある)。…
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