色無地(読み)イロムジ

デジタル大辞泉 「色無地」の意味・読み・例文・類語

いろ‐むじ〔‐ムヂ〕【色無地】

黒以外の一色で染めた、文様のない和服地。また、それで仕立てた着物家紋を入れて略礼装とすることもある。

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精選版 日本国語大辞典 「色無地」の意味・読み・例文・類語

いろ‐むじ‥ムヂ【色無地】

  1. 〘 名詞 〙 全体が同じ色に染められた、模様のないきれ地。江戸時代元祿期には下着を意味した。色無垢
    1. [初出の実例]「色無地で、菊づくしの地紋の袷だった」(出典:去年の梅(1970)〈立原正秋〉二)

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改訂新版 世界大百科事典 「色無地」の意味・わかりやすい解説

色無地 (いろむじ)

黒をのぞく一色染または色無地紋付のこと。長着と羽織がある。無地とは染柄が無いという意味で,地紋の有無は関係ない。一色でも濃淡の染は村濃(むらご),裾にゆくにしたがって濃く染めたものは裾濃といい,無地ぼかしとして好まれる。色無地に紋をつけると準礼装になる。長着には染め五つ紋,三つ紋一つ紋または縫一つ紋をつけるが,羽織には染め三つ紋,一つ紋,縫一つ紋のいずれかにする。ちりめんや綸子などの白生地を用い,長着は共八掛付(四丈物)を染めるのが正式。色違いの八掛付,紬類,無紋の色無地の長着や羽織は略式でふだん用とする。色無地紋付の長着は袋帯,丸帯をあわせると準礼装として既婚未婚区別なく留袖や振袖のかわりに用いることができる。紫,紺などの地味な色無地は染か銀糸の縫紋をつけて黒の帯を締めると色喪服にもなる。
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日本文化いろは事典 「色無地」の解説

色無地

[女性用] 色無地は白生地を黒以外の色で染めた模様の無い着物のことを言います。色無地は幅広い場面で着用できる着物で、普段着からお洒落着まで紋の付け方1つで大きく変化します。

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百科事典マイペディア 「色無地」の意味・わかりやすい解説

色無地【いろむじ】

全体を一色に染めた着物。無地染,染無地ともいい,縮緬(ちりめん),綸子(りんず)などを染める。一つ紋,三つ紋などをつければ慶弔両方の略礼装として着られ用途が広い。

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