モダン・バレエの要素を多く取り入れ、徒手あるいは手具を持って行う音楽伴奏付きの競技体操。略称、RG。13メートル四方(13メートル×13メートル)の演技面(ゆか)でリボン(帯状布)、ボール(球)、フープ(輪)、クラブ(こん棒)、ロープ(縄)などの手具を使いながら音楽伴奏にあわせて、演技を行う。1963年にハンガリーのブダペストにおいて国際体操連盟(FIG:Fédération Internationale de Gymnastique)主催の第1回世界新体操選手権大会が行われ、そのときに新体操Gymnastique moderne(フランス語)の名称が使用された。その後、名称はmodern rhythmic gymnastics、rhythmic sportive gymnasticsなど数度にわたり変更され、現在ではrhythmic gymnasticsが使用されている。
団体競技と個人競技がある。また、女子競技と男子競技とでは、演技の内容は大きく異なる。女子競技では柔軟性を表現する華麗な演技、男子競技は宙返りなどのタンブリング(跳躍・回転運動)をはじめとする力強い演技に特徴がある。伴奏音楽は1種類または複数の楽器を用いて演奏され、それには声を楽器として(ことばなしで)使用することも含まれる。音楽は統一感があり完結したものでなければならず、既成の音楽の編曲も許されるが、さまざまな関連のない音楽の断片を並立してつなぎ合わせたものは許されない。
[三輪康廣・後藤洋一 2020年2月17日]
採点競技としての新体操は1930年代に芸術体操としてソ連で生まれ、競技性をもつスポーツとして普及してきた。FIGにより、従来の体操競技とは別に、女子の新しい体操の方向性を示すものとして、1963年に世界新体操選手権大会の第1回ブダペスト大会が開かれて以降、2年ごとに開催されている。リズミカルで自然な動きと音楽にあわせた独創的かつ個性豊かな表現が人気を集め、大会ごとに盛んになり、1984年の第23回オリンピック・ロサンゼルス大会から女子の正式競技種目(個人総合)となった。また1996年のアトランタ大会からは団体総合も正式競技種目となった。ほかに、ユニバーシアード大会、ヨーロッパ選手権大会、ヨーロッパを除いた諸国でつくられている四大陸選手権大会、アジア競技大会などの国際競技大会が開催されている。
日本ではかつて「団体体操」「一般体操」「団体徒手体操」などと呼称され、1947年(昭和22)から男女ともに実施されていた。1967年の第3回世界新体操選手権コペンハーゲン大会に視察員が派遣されて以降、「団体体操」という競技名称の変更が検討され、1968年の全日本学生新体操選手権大会から正式に「新体操」の名称が使われるようになった。1969年ブルガリアで開かれた第4回世界新体操選手権バルナ大会に初出場し、団体総合5位となった。その後も世界選手権大会には連続出場しており、ブルガリア、ソ連、チェコスロバキアなどの強豪国と肩を並べてきた。
1975年の第7回世界新体操選手権マドリード大会では団体総合で銀メダル、個人種目別フープで平口美鶴(ひらぐちみつる)(1960― )が金メダルを獲得した。1983年の第1回新体操ワールドカップ・ベオグラード大会では団体総合で銅メダル。1984年の第23回オリンピック・ロサンゼルス大会個人総合で山崎浩子(やまさきひろこ)(1960― )が8位に入賞して日本でも新体操の人気が高まった。
1999年(平成11)にアジアで初めて開催された第23回世界新体操選手権大阪大会では団体総合4位、団体種目別クラブ5で4位、フープ2+リボン3で4位となった。2000年(平成12)の第27回オリンピック・シドニー大会では団体総合5位。2009年の第29回世界新体操選手権三重大会では団体総合8位、団体種目別ロープ+リボンで4位。2011年の第31回世界新体操選手権モンペリエ大会では団体総合5位となり、2012年のオリンピック・ロンドン大会への出場権を獲得した。団体種目別ボールでも5位となっている。2012年の第30回オリンピック・ロンドン大会では団体総合7位に入賞した。2015年の第34回世界新体操選手権シュトゥットガルト大会では団体種目別リボンで銅メダルを獲得。2016年の第31回オリンピック・リオ・デ・ジャネイロ大会では団体総合で8位入賞を果たした。2017年の第35回世界新体操選手権ペザロ大会では皆川夏穂(みながわかほ)(1997― )が個人種目別フープで銅メダル。団体総合で銅、団体種目別ボール3+ロープ2で銀、フープで銅メダルを獲得した。2018年の第36回世界新体操選手権ソフィア大会では団体種目別フープで銀。2019年(令和1)第37回世界新体操選手権バクー大会では団体総合で銀メダル、団体種目別ボールで金メダル、フープ3+クラブ2で銀メダルを獲得した。
2003年に、それまで任意団体であった「全日本新体操クラブ連盟」が「社団法人日本新体操連盟」として設立された(2013年公益社団法人に移行)。
[三輪康廣・後藤洋一 2020年2月17日]
競技場は、体育館の広さ、とりわけ手具の投げ受けに影響のある天井の高さやライトの位置が問題となる。競技場は18メートル四方を競技エリアとし、最低8メートル(推奨10~14メートル)以上の高さがなくてはならない。演技は弾性のあるフロアマットで覆われた13メートル四方の演技面(ゆか)上で行われる。演技面の周りには最低1メートルの安全地帯を設ける。
使用する手具はロープ、フープ、ボール、クラブ、リボンの5種で、競技は個人競技と団体競技が行われる。個人競技は各選手がこれら5種の手具のうち、通常4種目の競技を行い、その合計によって順位を決定する。団体競技は1チーム5名の選手によって行われる。全員が1種類の手具を持つ場合と2種類の手具を持つ場合がある。演技は難度点および実施点の合計得点によって順位を決定する。演技は、それぞれの種目のもつ特性を生かして正確でリズミカルに、美しく、調和に富み、伴奏によくマッチして行われることが重要であり、身体の動きと手具操作がつねに一体となって動くということが新体操の目ざす方向である。演技時間は、個人競技1種目につき1分15秒~1分30秒、団体競技1種目につき2分15秒~2分30秒であり、演技時間の過不足は計時審判によって管理され、1秒につき0.05点ずつ減点される。演技面の踏み越し(13メートル四方のライン外に出ること)も2名の線審によって監視される。身体の一部、または手具が演技面を越えた場合、減点対象となる。使用する手具の形状などにはそれぞれ以下のような規定がある。すべての手具において禁止色はないが、規格以外の使用は減点される。
(1)ロープ 素材は麻でも合成繊維でもよい。長さは選手の身長に比例して選択でき、直径は全体が同じ太さであっても、中心部に向かって徐々に太くなっているものでもよい。
(2)フープ 素材は変形しないものであれば木でもプラスチックでもよく、内径は80~90センチメートル、重さは最低300グラムである。
(3)ボール 素材はゴム製またはゴム同様の弾力性があれば合成素材でもよく、直径は18~20センチメートル、重さは最低400グラムである。
(4)クラブ 素材は木または合成素材で、長さは40~50センチメートル、重さは最低150グラムである。頭の部分の直径は3センチメートルを超えてはならない。
(5)リボン スティックの素材は木あるいは合成素材で、直径はもっとも太い部分で最大1センチメートル、長さは接続リングを含めて50~60センチメートル、形状は円筒形、円錐(えんすい)形またはその二つを組み合せた形が認められる。布の素材は単一のサテンあるいはそれに近い素材で、糊(のり)づけしてはならない。幅は4~6センチメートル、長さは最低6メートルで、重さはスティック部を除き最低35グラムである(ジュニアのリボンは、長さ最低5メートル、重さ最低30グラム)。
競技服装は正しい体操用レオタードで、不透明なものでなければならない。身体から足まで密着していれば、くるぶしまでくる長いタイツや、胴からくるぶしまでの長いレオタードも認められる。団体は全員が同型・同色でなければならない。またアクセサリーやピアスは認められない。
[三輪康廣・後藤洋一 2020年2月17日]
採点規則は4年に一度、オリンピック後に大幅に改定される。現行規則(2019年時点)では、以下のようになっている。
個人競技、団体競技ともにそれぞれ二つの審判団によって採点される。それぞれの審判団はD得点(難度点)とE得点(実施点)に分かれて採点する。
D得点は、4名の審判員が採点する。個人種目のD得点は、身体難度(BD:ジャンプやバランスなど)、ダンスステップとコンビネーション(S)、回転を伴ったダイナミック要素(R)、手具難度(AD)の四つの難度要素からなる。D1審判とD2審判が「BD」と「S」、D3審判とD4審判が「R」と「AD」を採点し、それぞれ一つの得点を決定し合算された得点がD得点となる。団体競技のD得点は、交換難度(ED:選手間の手具交換)と選手と手具の連係(C)が加味される(ADは採点されない)。難度点には上限はない。
E得点は、個人競技、団体競技ともに6名の審判員が二つのグループに分かれ、そのうち2名(E1審判とE2審判)が芸術的欠点、4名(E3~E6審判)が技術的欠点を評価する。6名のE審判はそれぞれ独自に減点を算出する。E1審判とE2審判により一つの芸術的減点を決定し、E3~E6審判から算出された四つの減点の中間の2点の平均点が技術的減点となる。この芸術的減点と技術的減点を加算し10.00から差し引いて算出された得点がE得点となる。最終得点はD得点とE得点を加算し、演技時間の過不足やラインの踏み越しなどのペナルティーがある場合は、それを差し引いて算出される。
個人競技においては、四つの難度要素にはそれぞれ必須(ひっす)条件がある。「BD」では、最低一つのジャンプやリープ、バランス、ローテーション(片足ターンなど)を含み9個の技をカウントする。「S」は、最低一つの手具の基礎要素を伴って、8秒以上連続して行う。「R」は、手具を投げ受け取る間に回転技を行い最大5個までカウントすることができる。「AD」は、手具を投げて受け取る、転がす、回すなどで最低一つ行わなければならない。
団体競技においても難度要素に必須条件があり、「BD」は、手具交換を行わない技(ジャンプとリープ、バランス、ローテーション)と「ED」とあわせて最高9個(それぞれ最低4個、1個は選択)カウントする。「C」は団体競技の特徴でもある5名の選手が全員で共同参加することが求められ、最低4個実施しなければならない。「S」「R」については個人競技と同様で、最低個数に満たない場合、減点対象となる。
新体操では体操競技に特有のアクロバット技は認められないが、次のプレアクロバット要素は認められている。(1)床を離れない前転および後転、(2)床を離れない前方転回、後方転回、側方回転、(3)床上で肩支持から身体を垂直に伸ばしていく転回、(4)上体を前屈させたジャンプから直接前転。また、以下の要素は認められており、プレアクロバット要素には数えない。(1)背面での肩支持、(2)床上での前後、または左右の開脚で静止がない、(3)片手または両手、または前腕のみで回転や静止のない支持。
実施減点は、小さなミスが0.10、中程度のミスが0.20~0.30、大きなミスが0.50またはそれ以上で行われる。芸術的な評価には演技構成のアイデア、ストーリー性、音楽との協調が求められる。
[三輪康廣・後藤洋一 2020年2月17日]
男子新体操は日本発祥のスポーツとして第二次世界大戦後から始まり、女子新体操と並行して高等学校総合体育大会(高校総体)、全日本学生新体操選手権大会、全日本新体操選手権大会などが行われている。なお、2008年の大分国体を最後に、国民体育大会(国体)の種目から休止扱いということで除外された。2018年時点で、FIGには競技種目として認められていない。日本での競技人口は1400人程度といわれている。
2000年から本格的に指導者を海外に送り、2003年に日本、マレーシア、韓国、カナダが国際大会に出場し、2005年にはアメリカ、オーストラリア、ロシアなどが追加出場して国際化が始まった。参加国は、FIGに対して男子競技種目としての普及、FIGによる主催大会の開催をアピールしている。
個人競技、団体競技ともに音楽伴奏にあわせて13メートル四方(13メートル×13メートル)のフロアマットで覆われた演技面上で演技をして点数を競う。女子新体操とは異なり、宙返り等のアクロバティックな動きは禁止されていない。団体競技は6名で自由演技を実施する。ただし、5名または4名で行うこともできるが、減点となる。演技時間は2分45秒~3分で、手具は使用しない。演技は創造性をもった創作で、徒手系と回転系をもって構成する。選手同士の身体接触については演技構成上によるものは認められる。団体競技の最終得点は、構成10.00点+実施10.00点で、最高は20.00点となる。
個人競技は1名で実施し、演技時間は1分15秒~1分30秒で、演技は手具を使用して行われる。手具はスティック、リング、ロープ、クラブの4種である。女子新体操で使用するリボンやフープは使用しない。演技は個性を生かした創作で多様な要素を含み、空間および演技面をフルに活用し手具の操作や投げ受けを行う。個人競技の最終得点は、構成10.00点+実施10.00点で、最高は20.00点となる。構成点は振付けや動きの組み合わせの巧みさや同時性、タンブリングの難度など、演技自体の構成がどれだけ高度であるかを評価する。実施点は過失の有無や意図された構成の再現度、選手の動きの質の高さなどを評価する。個人でどの種目を演技するかは大会によって異なる。
昔はリングがなく、かわりに「徒手」という種目を含む4種目であったが、2000年ごろまでにリングへ移行した。手具の名称も、2002年まではスティックが「棒」、リングが「輪」、ロープが「縄」、クラブが「棍棒(こんぼう)」であったが、2003年に変更された。
[三輪康廣・後藤洋一 2020年2月17日]
『佐藤友久・森直幹編『体操辞典』(1978・道和書院)』▽『関田史保子著『新体操』(1981・講談社)』▽『加茂佳子・後藤忠弘・山田真一著『新体操』(1984・保育社カラーブックス)』▽『関田史保子著「1997年度新体操ルール改正 国際ルール編」(『月刊スポーツアイ』1997年8月号所収)』▽『綿井永寿監修『図解スポーツルール大事典』(1997・東陽出版)』▽『日本体操協会編・刊『新体操男子規則』2015年版(2015)』▽『日本体操協会編・刊『2017-2020年新体操女子採点規則』(2018)』
手具体操と舞踊(モダン・ダンス)を融合させて行う判定競技。ロープ,フープ,ボール,クラブ,リボンを使用し,手具操作の巧みさと運動の多様性を,伴奏音楽との調和によって独創的・芸術的に表現する。個人演技と団体演技に分けられる。
20世紀初頭からドイツを中心に展開された〈体操改革運動〉がおこる。さらに,古典バレエの様式を打破したイサドラ・ダンカンを祖として,舞踊に思想を持ち込み一気に芸術への志向を明確にした〈舞踊革命〉によりモダン・ダンスが誕生した。こうしたモダン・ダンスの主張は体操(とくにドイツ体操)にも多大な影響を及ぼし,音楽と表現を重視する〈新体操運動〉が展開され,女性のための体操分野の拡大と深化に成果をあげていくことになった。このような〈新体操運動〉の成果の一つが,今日の〈新体操〉競技である。第2次世界大戦後,ブルガリア,ルーマニア,チェコスロバキアなどの東ヨーロッパ諸国やソ連で競技化され,急速に世界的規模の競技として展開する。
1950年,バーゼルの第12回体操競技世界選手権大会において,女子競技の一種目として〈携帯器具をもってする音楽伴奏団体演技〉の名で世界初の競技が行われたが,56年のメルボルン・オリンピックを最後に女子体操競技から外される。しかし,ヨーロッパでは女子に適したスポーツとして人気も高く,国際体操連盟(FIG)の女子競技委員会の中に新体操委員会が設けられた。63年ハンガリーのブダペストで第1回新体操世界選手権大会が開かれ,以後世界選手権大会は2年ごとに開催される。84年のロサンゼルス・オリンピックで公式種目となり,日本の山崎浩子が個人総合8位に入賞した。
近年の世界的な選手の若年齢化に伴い,選手への教育的配慮や身体面への顧慮から,シニア(オリンピック,世界選手権大会,ワールドカップなどの競技会の年に15歳に達する者)とジュニアの競技会に分けられている。日本では〈団体徒手体操〉の名のもとに,新体操の前身といえる競技は1949年の福岡国体から行われていたが,68年から正式に〈新体操〉として展開し,現在にいたる。なお以上はすべて女子のみの競技であるが,日本では男子の競技も行われており,日本を中心に国際化も始まっている。
個人競技,団体競技の2部に分ける。競技会で定められた手具を使用し,定められた難度(B=中級難度,C=高級難度)が含まれる自由演技を,伴奏音楽をともなって決められた時間内(個人1分15秒~1分30秒,団体2分15秒~2分30秒)で行う。個人・団体競技とも演技面(マットまたは床面,13m×13m)の上で実施し,演技面をむらなく使用しなければならない。
採点と点数の配分 (1)個人競技 演技の〈構成〉と〈実施〉をそれぞれ採点する各審判団の四つの採点のうち,それぞれの最高と最低を取り除き,残る二つの採点の平均を計算する。出された各平均点を加算し,そこから主任審判が適用した減点を差し引き,さらに2で割って最終得点を10.00点満点とする。構成点は10.00点で,技術的価値・難度,芸術的価値や振付・音楽など9.60とボーナス加点0.40である。身体運動(1997年からアクロバット要素が認められた)や構成の多様性,難度の選択と数,驚異性や独創性を採点する。実施点は10.00点で,一般的な技術9.70,ボーナス加点0.30である。手具操作の巧みさ,運動の熟練性,優雅さや表現力などを採点する。主任審判は演技時間の過不足,規定以外の手具や服装,ラインオーバー,演技台外の演技終了などの減点をする。
(2)団体競技 最終得点は,個人競技と同様にして採点された構成点と実施点の各平均点の加算から主任審判の減点を差し引いた最高20.00点満点とする。構成点は10.00点で,技術的価値・難度,芸術的価値や振付・音楽など9.50とボーナス加点0.50である。個人競技の採点項目以外に,選手間の関係やフォーメーションなどが採点される。実施点は10.00点で,一般的な技術9.70,ボーナス加点0.30である。個人競技の採点項目以外に,運動実施の同時性がボーナス加点として採点される。主任審判の減点は個人競技と同様である。
→バレエ →舞踊
執筆者:中村 多仁子
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
(佐野淳 筑波大学助教授 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
…伝統的な棍棒や亜鈴(あれい)などの手具だけでなく,ボール,輪,縄,帯状布などの手具を用いた体操に新境地が開かれた。この方向は,東欧諸国で顕著な発展がみられ,これらの手具体操に床運動,アクロバティックダンス,バレエなどの諸要素を加味した,リズミカルで美しくしかも巧みさを競う体操がスポーツの分野に進出し,1950年以降〈新体操競技〉として独立し,今日の隆盛を迎えている。 現代は,体操がふたたび多様化の時代に入っている,と考えられる。…
※「新体操」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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