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リンチ Lynch, Charles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リンチ
Lynch, Charles

[生]1736. バージニア,チェスナットヒル
[没]1796.10.29. バージニア,ストーントン
アメリカ独立戦争期の法律家。バージニアの大農場主(プランター)。1774年治安判事となり,愛国派として活躍,治安判事の権限をこえてロイヤリスト(王党派)を処罰したり,追放したりした。これがリンチ lynching(私刑)の語源といわれている。独立戦争中,グリフォードコートハウスの戦いでバージニア義勇軍連隊を指揮して戦った。

リンチ
Lynch, John

[生]1917.8.15. コーク
[没]1999.10.20. ダブリン
アイルランドの法律家,政治家。 1936年法務省に入り,公務員として勤務しながらコーク大学を卒業,45年弁護士となった。 59年商工相,65年蔵相,66年 11月 S.レマース首相引退に伴ってフィアンナ・フェール党党首,首相に就任。穏健な立場からのアイルランド再統一を目標に掲げていたが,73年3月総選挙に敗れ,辞任。 77年首相に返り咲いたが,北アイルランド問題に対する強行派の反発や,第2次石油危機による経済情勢の悪化などから,79年辞任に追込まれた。

リンチ
Lynch, Thomas, Jr.

[生]1749.8.5. サウスカロライナ
[没]1779
アメリカ独立革命期の政治家。サウスカロライナのプランター (大農場主) で愛国派指導者。独立宣言署名者の一人。父 T.リンチの跡を継いで,1776年大陸会議代表に選ばれたが,病気のため数ヵ月で政治活動から退いた。療養のためフランスへ渡る途中の海上で行方不明となった。

リンチ

私刑」のページをご覧ください。

リンチ
Lynch, David

[生]1946.1.2. ミズーリ
アメリカの映画監督。アニメーションの短編を手がけたのち,前衛的な作品『イレイザーヘッド』 Eraserhead (1977) で注目を浴び,『エレファントマン』 The Elephant Man (80) で事物のグロテスクな外観にひそむ魅惑を追求する作風を確立。以後,『ブルー・ベルベット』 Blue Velvet (87) ,『ワイルド・アット・ハート』 Wild at Heart (90,カンヌ国際映画祭グランプリ) などを発表。テレビ・シリーズの『ツイン・ピークス』 Twin Peaks (90~91) およびその映画化版 (91) でも話題を呼んだ。

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デジタル大辞泉の解説

リンチ(lynch)

[名](スル)《米国バージニア州の治安判事の名から》法的手続きを経ないで暴力的制裁を加えること。私刑。「仲間にリンチされる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

リンチ

米国の映画監督。モンタナ州生れ。ペンシルベニア美術学校で絵画を学ぶ。自主映画《イレイザー・ヘッド》(1977年)でデビュー。その後19世紀末ロンドンの実話を元にした《エレファント・マン》(1980年),F.ハーバート原作のSF《砂の惑星》(1984年),サイコ・スリラー《ブルー・ベルベット》(1986年)を発表。
→関連項目ホッパーロッセリーニ

リンチ

私刑

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とっさの日本語便利帳の解説

リンチ

ウィリアム・リンチ(William Lynch。一七四二~一八二〇)▼米国バージニア州の治安判事。一七八〇年に市民グループの指導者として、社会の秩序を乱していた暴徒たちを処罰するため、「リンチの法」(Lynch's law)と呼ばれた私的裁判権を行使した。米独立戦争時代の治安判事で、農場主でもあったチャールズ・リンチ(Charles Lynch。一七三六~九六)も、この語に名を残したといわれる。彼は、英国本国に味方する人々を私的裁判にかけ、絞首刑に処したと伝えられる。さらに、一五世紀のアイルランド、ゴールウェイ市長のジェームズ・フィッツスティーブン・リンチ(James Fitzstephen Lynch)は、一四九三年に自分の息子を裁判にかけて処刑した。このリンチも名祖の一人である。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

リンチ【lynching】

正規の法手続を経ずに,民衆が処罰,とくに死刑を行うこと。アメリカの独立戦争中,イギリス本国に味方する王党派に対して私的制裁を加えたバージニアのリンチCharles Lynchの名が語源とされている。開拓時代の西部では司法組織が未発達だったこともあって,犯罪容疑者に対するリンチは珍しくなかったし,南北戦争前の南部でも奴隷制廃止論者や逃亡奴隷を助けた者が,しばしば民衆により絞首刑や火刑に処せられた。南北戦争後はクー・クラックス・クラン(KKK)などによる組織的なものを含めてリンチが頻発し,1890年代には記録されているものだけで年平均150件以上にのぼった。

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大辞林 第三版の解説

リンチ【lynch】

法律によらないで、民衆や団体内において行われる暴力的な私的制裁。私刑。 「 -を加える」 〔一八世紀末、私的法廷を主宰していたアメリカの W. Lynch の名から〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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