ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
クー・クラックス・クラン
Ku Klux Klan
20世紀の KKKは 1915年にジョージア州で組織された。ロシア革命や急増する新移民を脅威とみる白人プロテスタントの反発を代弁し,1920年代には 400万人以上の構成員を擁した。十字架を燃やす行為は KKKの象徴となり,カトリック教徒,ユダヤ人,外国人なども敵対的存在に位置づけられた。その後大不況の際に構成員が激減,1944年に一時解散したが,1960年代の公民権運動の際に南部で復活し,爆破・銃撃事件を繰り返した。しかし南部でも民族融和が進むと KKKは孤立し,20世紀末には数千人に減少,さらに分裂を繰り返し,一部はネオ・ナチズムや極右組織に合流していった。(→アフリカ系アメリカ人)
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