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レガーリエン Regalien; regalia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レガーリエン
Regalien; regalia

中世ヨーロッパで国王のもっていた収益を伴う諸特権の総称。貨幣鋳造権,関税徴収権,狩猟権,鉱業権,採塩権,市場開設権,ユダヤ人保護権などが含まれる。レガーリエンは公権および私権の2性質を兼ねそなえた独自の権利で,近代初期の絶対主義王権存立の重要な基礎となったほか,ドイツでは皇帝フリードリヒ2世 (在位 1220~50) 以来この権利が次第に領邦諸侯の手に移り,領邦君主権の確立に重要な役割を果した。近代国家では,これは変質あるいは廃止され,比較的最近までこの権利が残されていたドイツにおいても,19世紀中頃には,国民の所有権に対する制限としての意味しかもたなくなった。なお中世ドイツでの特別の用語法として,司教教会のもつ世俗権,あるいは司教座空位の場合の国王の中間収益権をレガーリエンと呼ぶことがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

レガーリエン【Regalien[ドイツ]】

中世ヨーロッパにおいて,国王のみが独占的に行使し,また他人に付与しえた大権をいう。ラテン語ではレガリアregalia。レガーリエンという観念は,すでにフランク王国時代から認められるが,それが概念的に明確化されたのは,ドイツ王国(神聖ローマ帝国)においてである。すなわち聖職叙任権闘争期に,俗権と教権の範囲を明確に限定する必要が生じ,すなわち1111年のストゥリ協約によって,大公領・辺境伯領・伯領(具体的にはこれらの任命権),貨幣鋳造権,関税徴収権,市場開設権,裁判権,王宮とその付属物,ミニステリアーレ,帝国直属城塞がレガーリエンに含まれるとされ,とくに帝国教会財産に関し,従来国王から教会に与えられていたすべての高級官職,裁判高権と軍事高権,すべての重要な財政上の権利が,レガーリエンに属することが確認された。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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