レダマ(英語表記)Spartium junceum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レダマ
Spartium junceum

マメ科の低木で,南ヨーロッパカナリア諸島に自生する。世界各地の乾燥地域で観賞用に栽培され,日本にも江戸時代にもたらされたが,今日ではあまりみられない。高さ2~3mで緑の枝を伸ばし,長さ2~3cmの広線形で柄のない葉を互生する。夏から秋に,総状花序を出し,直径3~4cmの黄色の蝶形花をつける。旗弁は大型でそり返る。全体としてはエニシダに似ているが,葉は複葉にならず,また蝶形花ははるかに大型で,やや平開ぎみに咲く点が異なる。花後長さ 5cmあまりの莢をつけて,中に多数の種子ができる。

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世界大百科事典 第2版の解説

レダマ【Spanish broom】

地中海地方とカナリア諸島に自生するマメ科の小低木。和名はポルトガル,スペイン名のレタマretamaに由来するという。高さ約3mに達する。枝はしなやかで緑色,無毛,まばらに葉をつける。葉は単葉で,披針形,長さ1~3cm,早落性である。7~9月に,多数の蝶形花が枝の先にまばらな総状花序をつくって咲く。花は黄色,芳香があり,長さ2~2.5cm。萼は上部が開いて葉状の苞に似ており,上端は5個の歯のような裂片に分かれている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レダマ
れだま / 連玉
[学]Spartium junceum L.

マメ科の落葉または常緑低木。地中海沿岸地方、北アフリカ、カナリア諸島に分布する。日本へは宝永(ほうえい)年間(1704~1711)に渡来した。名は、ポルトガル語のレタマに由来する。小枝は灰緑色で細長い。葉はまばらに互生し、披針(ひしん)形で長さ3センチメートル。6~9月、枝先に総状花序を頂生し、芳香のある黄色の蝶形花(ちょうけいか)をまばらに開く。果実は線形で短毛がある。若枝を編物細工に用いる。繁殖は実生(みしょう)、緑枝挿しによる。暖地で観賞用に栽培するが、耐寒性が弱く、東京近辺での栽培はむずかしい。[小林義雄]

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