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レテ Lethe

翻訳|Lethe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レテ
Lethe

ギリシア神話で,争いの女神エリスの子とされる忘却を擬人化した存在。同時に冥府にあるとされる泉の名でもあり,死者の霊は,冥界に着くと,このレテの泉の水を飲んで地上の生を忘れ,再生する前にもまたこの水を飲んで冥府で見たことをすべて忘れるとされた。

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世界大百科事典 第2版の解説

レテ【Lēthē】

ギリシア・ローマ神話で,冥府を流れる〈忘却〉の川。一般に,冥府へ下った亡者はその水を飲んで過去のいっさいを忘れると考えられたが,ウェルギリウスの叙事詩《アエネーイス》第6巻では,新しい肉体を得て転生しようとする霊魂が前生のことを忘れるためにこの川の水を飲むとされている。また後代のダンテは《神曲》煉獄篇第28歌で,罪の記憶をぬぐい去る流れ,と歌っている。【水谷 智洋】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レテ
れて
Lth

ギリシア神話の神格で、「忘却」を意味する。ヘシオドスによれば、争いの女神エリスの娘で、ポノス(労苦)、マケ(戦い)、リモス(飢え)、アテ(破滅)らの姉妹とされる。しかし、神としてはなんら活動することがない。レテは普通冥界(めいかい)にある野原、あるいは泉、川のことをさし、またスティクス川(日本の三途(さんず)の川にあたる)の支流ともされる。地下に降りた死者の魂は、レテの水を飲んで生前のことを忘れると信じられていた。[中務哲郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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