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レビ記 レビきWayiqra; Leviticus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レビ記
レビき
Wayiqra; Leviticus

旧約聖書モーセ五書の一つ。ヘブル語ではワッイクラー Wayiqra (「そして彼は呼んだ」の意味) と呼ばれ,ウルガタ訳聖書における第3の書。基本的にレビ記は律法の書だが,いくつかの物語も含まれている (8~9章,10・1~7,24・10~14) 。しかし,この書はイスラエルの民がヤハウェの意にかなうためになすべき祭式の諸規定を述べたもの。燔祭素祭酬恩祭,罪祭,愆祭 (けんさい) における犠牲ないし供物の選択と形式,祭司の聖別方法,けがれた者 (妊婦,ハンセン病患者など) の清め,10分の1税,偶像禁止,婚姻などについての規定,姦淫や殺人の罪などについて詳細に記されている。全律法 613のうち 247の規定を含み,タルムードのほぼ同じ割合の部分がこの書に基づいている。

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世界大百科事典 第2版の解説

レビき【レビ記 Leviticus】

旧約聖書の〈モーセ五書〉の一つ。全27章。表題はギリシア語訳《Leuitikos》からきている。1~7章では《出エジプト記》の会見の幕屋の建設に続き,そこで捧げられるべき種々の犠牲を規定。8~10章では祭司アロンとその子らの叙任の際の儀式,ナダブ,アビフの死が記される。11~16章は潔(きよ)い動物と不浄な動物のリスト。産婦,癩(らい)病,性に関する儀式的不浄,贖(あがな)いの日の規定。17~26章は〈主なる神は聖であるからあなたがたも聖でなければならない〉と述べられるところから〈神聖法典〉と呼ばれ,血,性,祭司,犠牲,祭りの規定がされる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レビ記
れびき
The Book of Leviticus

『旧約聖書』の第三巻目の書。第五巻目までを「律法」とか、「モーセ五書」ともよぶので、本書を「モーセ第三書」ともいう。書名はヘブル語原典にはなく、ギリシア語の『七十人訳(しちじゅうにんやく)聖書』以来のもの。内容は祭司が執行すべき祭儀職務の規定、イスラエルの民の守るべき規則を中心とし、神の民としてイスラエル民族に要求される聖潔を規定している。聖俗を峻別(しゅんべつ)し「神聖法典」あるいは「聖潔法典」とよばれる17章~26章の規定は、内容的に預言者エゼキエルとの関連で、紀元前6世紀中葉のものとされる。ほかは、それよりのち、バビロン捕囚期に律法を最終的にまとめあげ、ユダヤ教団の成立に中心的役割を果たした祭司たちの祭司法典によるものと考えられる。[秋輝雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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