レープ(英語表記)Loeb, Jacques

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レープ
Loeb, Jacques

[生]1859.4.7. マイエン
[没]1924.2.11. バミューダ
ドイツ出身のアメリカの生物学者。走性の研究,処女生殖の発見で著名。ベルリン大学で哲学を,シュトラスブルク大学に移って生理学を修め,1884年そこで学位取得後,ウュルツブルク (1886~88) ,シュトラスブルク (88~90) 両大学やナポリ海洋研究所 (89~91) で研究に従事。ウュルツブルクでは J.ザックスの影響で走性に関心をもつ。 91年渡米,ブリン・マール・カレッジ (91~92) ,シカゴ大学 (92~1902) ,カリフォルニア大学 (02~10) 教授を歴任し,1910年から終生ロックフェラー医学研究所所員であった。昆虫や下等動物の走性について研究し,刺激相称説を唱え,走性の科学的研究の道を開いた。 1899年には,ウニ卵の発生に及ぼす金属イオンの効果を研究中に塩化マグネシウム溶液に卵をつけると未受精卵が発生を始める処女生殖 (または単為生殖) の現象を発見した。これは,発生にとって受精が必ずしも必要でないことを示し,発生現象の解釈に大きな影響を与えた。晩年には,蛋白質溶液のコロイド性について研究し,コロイドの物理・化学的研究によって生命の仕組みが解明できると主張した。『生命の機械観』 Mechanistic Conception of Life (12) など多数の著作がある。

レープ
Loeb, Leo

[生]1869.9.21. マイエン
[没]1959.12.28. セントルイス
アメリカの病理学者。ドイツに生れ,ハイデルベルクベルリン,フライブルク各大学に学び,アメリカに渡って 1902年帰化した。 04年ペンシルバニア大学助教授,15年ワシントン大学教授,24年同病理学部長。 1898年細胞の試験管内人工培養に初めて成功,また卵巣を摘出するとハツカネズミの乳癌発生率が低下することを発見,癌と性ホルモンとの関係を証明した。

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世界大百科事典内のレープの言及

【アブラナ(油菜)】より

B.campestrisB.oleraceaの間の複二倍体に由来し,野生型はヨーロッパの海岸の砂浜に自生する。油料作物および野菜として有用なセイヨウアブラナ(ナタネ,レープ)や根菜のスウェーデンカブがある。(6)アビシニアガラシB.carinata Braun(n=17で,ゲノムBC) 英名はAbyssinian mustard。…

※「レープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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