デジタル大辞泉 「ロケーション」の意味・読み・例文・類語 ロケーション(location) 1 映画・テレビなどで、撮影所または放送局の外へ出て自然の景色や町並みを背景に撮影すること。野外撮影。ロケ。2 場所。位置。「この店はロケーションがよくない」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ロケーション」の意味・読み・例文・類語 ロケーション 〘 名詞 〙 ( [英語] location )① 映画を製作する際、撮影所以外で実際の景色や建造物などを背景に撮影すること。ロケ。[初出の実例]「其跡の荒れきった処を活動写真屋が、舞台にしてロケーションなどを遣った」(出典:日本農民史(1926)〈柳田国男〉三)② 場面を設定すること。また、その場面、位置。配置。「ロケーションのいい店」[初出の実例]「彼は己が小説の構成が要求する儘に、場面をロケーションし」(出典:自然人と純粋人(1930)〈河上徹太郎〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロケーション」の意味・わかりやすい解説 ロケーション[映画]ロケーション[えいが]location 英語では,映画の撮影に使われるスタジオ以外の場所をさすが,日本ではそうした撮影行為 location shooting自体をこう呼んでいる。サイレント初期は,照明を日光に頼っていたので,屋外撮影が普通だった。しかし人工照明の発達などで,撮影場所は次第に屋内に移行,トーキーになってからも,物語の展開上,あるいはジャンル (西部劇など) 上,ロケーションを必要とする場合もあったが,録音技術の未発達から,スタジオ撮影主流の時代がしばらく続いた。ロケーションが再び盛んになるのは第2次世界大戦後で,まず『無防備都市』 (1945) などのイタリアのネオレアリズモ neorealismo作品がその口火を切り,1950年代後半から世界的に急増。その背景には,スタジオ製作にかかる費用の膨大さ,良質なストック・フィルムの増加,カメラの小型化,照明・録音機器の発達,そしてロケーションを多用したヨーロッパ作品の成功があった。ただし,もともとロケーションが基本のドキュメンタリーは,別枠で考えなければならない。また,実際の建物や景観を使用しているからといって,必ずしも現実感 (リアリティ) があるとはかぎらない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報