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ロンド形式 ロンドけいしきrondo

翻訳|rondo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロンド形式
ロンドけいしき
rondo

音楽用語。循環部分をもつ音楽形式の一つ。主題部 (ルフラン) Aが,挿入部 (クプレ) B,C…をはさんで反復するこの形式は,17世紀フランスのクラブサン楽派による器楽曲形式の一つロンドー rondeauに始り,18世紀になると独立したロンド形式の曲のほか独奏用ソナタ交響曲,協奏曲の最終楽章に用いられるようになった。冒頭部分が次々に異なった部分をはさんで反復される ABACAD……Aの形から,挿入部の数を一定にした ABACAまたは ABACABAの形式が基本形となり,さらにベートーベンの『ピアノ・ソナタ第8番』 (悲愴) の終楽章のように,ソナタ楽章の提示,展開,再現部に相当する3つの部分をもつロンドで,ロンド・ソナタ形式と呼ばれるものなども生み出された。

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百科事典マイペディアの解説

ロンド形式【ロンドけいしき】

古典派音楽ソナタ交響曲の終楽章などに用いられる楽式ロンドから発展したもので,繰り返される主題と,その間ごとに挿入されるエピソードからなる。これがまとまってABACABAの構造となり,やがてソナタ形式に発展(Cが展開部に相当)した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ロンドけいしき【ロンド形式 rondo form】

音楽形式の一つ。楽式論ではソナタ形式に次いで規模の大きいものとされている。古典派以後のソナタ,交響曲,協奏曲など多楽章の楽曲においておもに終楽章に用いられた形式。単にロンドということもあり,この場合,ジャンル名としてこの形式による独立楽曲を指すこともある。ロンド形式の特徴は,ロンド(回旋)という名が示すとおり,主題(A)がエピソード(クープレともいう)を挟んで何度も回帰するところにある。ABACA(小ロンド形式)あるいはABACAB′A(大ロンド形式)が典型で,複数の異なるエピソード(B,C)をもつ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロンド形式
ろんどけいしき
rondo form英語
Rondoformドイツ語

音楽用語。18世紀後半に確立された器楽曲の形式で、ソナタ、交響曲、協奏曲、室内楽曲など、いわゆるソナタ多楽章構造をとる器楽曲の終楽章に用いられることが多い。整備された形式的規範としては、中心的楽想であり、何度も回帰するロンド主題(これはつねに主調で出現することを原則とする)と、それが数回繰り返される間に挿入されるいくつかのエピソードからなる。エピソードは主調から離れるのを原則とするが、やがてソナタ形式の調構造の影響を受けて定式ができあがる。もっともわかりやすい形を図式的に示すと、A(主調)―B(属調)―A(主調)―C(平行調、下属調など)―A(主調)―B′(主調)―A(主調)ということになる。しかし、これをロンド形式の基本型と考えてしまうのは誤解で、こういった単純明快な形式を示すもの以外に、この形式の範疇(はんちゅう)に組み入れるべき実例はきわめて多様であり、また整然とくぎることのできないものも多い。[大崎滋生]

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世界大百科事典内のロンド形式の言及

【楽式】より

…これは舞曲などに多い。(2)ロンド形式 主題(A)がエピソード(B,C。クープレともいう)をはさんでたびたび回帰する形式。…

※「ロンド形式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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