ロンボク海峡(読み)ロンボクカイキョウ

デジタル大辞泉 「ロンボク海峡」の意味・読み・例文・類語

ロンボク‐かいきょう〔‐カイケフ〕【ロンボク海峡】

Selat Lombok》インドネシア中部、小スンダ列島バリ島ロンボク島を隔てる海峡インド洋フロレス海を結ぶ。最狭部の幅約20キロメートル。水深は1000メートル以上あり、大型タンカーの通行も可能。東南アジアオセアニア生物地理区境界であるウォーレス線が通る。

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改訂新版 世界大百科事典 「ロンボク海峡」の意味・わかりやすい解説

ロンボク海峡 (ロンボクかいきょう)
Selat Lombok

インドネシア中部,小スンダ列島のバリ島とロンボク島の間の海峡。幅約35kmの狭小な海峡であるが,インド洋とフロレス海西部を結ぶ重要な水路である。海流季節風により方向が変わる。水深は1000mを超え,日本と西アジアを往復する巨大タンカーは浅いマラッカ海峡よりこの海峡を通ることが多い。アジア系生物とオーストラリア系生物との居住の境界を示すウォーレス線が通ることで知られる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロンボク海峡」の意味・わかりやすい解説

ロンボク海峡
ろんぼくかいきょう
Selat Lombok

インドネシア中部、小スンダ列島のバリ島とロンボク島の間の海峡。インド洋とフロレス海を結ぶ。幅は約35キロメートルと狭いが、水深は1300メートル内外と相当に深い。中東産油諸国と日本を往復する大型タンカーは、マラッカ海峡の通行規制以来ここを通ることが多くなった。海流は季節風により変化する。バリ島のアグン火山(3142メートル)とロンボク島のリンジャニ火山(3775メートル)は、航路のよき目標である。生物学上のワラス線が通る。

[上野福男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロンボク海峡」の意味・わかりやすい解説

ロンボク海峡
ロンボクかいきょう
Selat Lombok

インドネシア南部,小スンダ列島のバリ島とロンボク島の間をなす海峡。インド洋とバリ海を結ぶ。水深が大きく 50万t級タンカーが航行できるため,インド洋から北方マカッサル海峡を経て太平洋に出る重要な航海路となっている。また東アジアとオーストラリアの動物分布の境界としてウォレス線が引かれたことでも知られる。

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