ワイセンベルク効果(読み)ワイセンベルクコウカ(その他表記)Weissenberg effect

デジタル大辞泉 「ワイセンベルク効果」の意味・読み・例文・類語

ワイセンベルク‐こうか〔‐カウクワ〕【ワイセンベルク効果】

粘弾性を示す液体にみられる現象の一。コロイド溶液高分子溶液液面に棒を立てて回転させた時に、液体が棒にまとわりついて、はい上がろうとする現象をさす。1947年にオーストリアの物理学者K=ワイセンベルク発見

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワイセンベルク効果」の意味・わかりやすい解説

ワイセンベルク効果
ワイセンベルクこうか
Weissenberg effect

非常に大きな変形が可能な粘弾性液体を,一定速度で回転する円筒の中へ入れ,その中心に回転しない内円筒を入れる。純粘性液体では遠心力により外円筒の付近が盛り上がる。しかし,高分子溶液のような粘弾性液体では,剪断応力ほかに,流線に沿う方向張力を生じ,遠心力に抗し内側に,かつ重力に抗し上側に液体は移動し内円筒のまわりに盛り上がる。この現象をワイセンベルク効果という。

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化学辞典 第2版 「ワイセンベルク効果」の解説

ワイセンベルク効果
ワイセンベルクコウカ
Weissenberg effect

円筒形容器に粘弾性液体を入れ,その中心にさらに円筒形の棒を挿入して,それらを共通軸のまわりに相対的に回転させると,液体の自由表面中央が盛り上がり,中心円筒に液体が巻きついたようになる.この現象をワイセンベルク効果という.これは,ずり流動に伴う法線応力効果により,液体内部の圧力分布が半径方向に一様でなく,中心のほうが圧力が大きくなるためであり,法線応力効果の典型的な例である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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